アルゼンチン・タンゴの記事もいよいよ百回目に入りました。古典曲の紹介も一段落しましたので
様々な楽団や歌手による【名曲名演】を中心に綴ってまいります。
『ラ・クンパルシータ』 エンリケ・ロドリゲス楽団
”Emancipación” Enrique Rodriguez 【YOUTUBEより】
この曲は1914年にウルヴァイのヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスが作曲したタンゴの代名詞といわれる名曲です。
『ラ・クンパルシータ』の名演は数多くあるのですが、中でもエンリケ・ロドリゲス盤が秀逸だといわれています。
特に終盤のピアノの高速での同音連打、それに続くエンリケ・ロドリゲス自身のヴァイオリンの弦を押さえながらの
左手一本によるピッツィカートと併せてその「はなれ技」的な高い技術が聞きどころです。