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映画音楽史(217) 『ラスベガス万才』 1964年公開

2014-08-27 00:15:29 | 映画音楽



『ラスベガス万才』 Love in Las Vegas (米) 1963年制作
監督 ジョージ・シドニー
音楽 ジョージ・ストール
主演 ラッキー・ジャクソン … エルヴィス・プレスリー
    ラスティ・マーチン … アン・マーグレット
    エルモ・マンティーニ … チェザーレ・ダノヴァ
主題歌 『ラスベガス万才』 ( Viva Las Vegas ) 唄・エルヴィス・プレスリー

プレスリーの14本目の主演映画で、相手役にアン・マーグレットを起用したことで興業的に成功した作品。
カーレーサーのラッキーは自己開発した自動車のエンジンを買う資金を稼ぐためにラスヴェガスにやって来た。そこで
ホテルの水泳コーチをしているラスティに一目惚れする。しかしカーレースの宿敵マンティーニも彼女に惚れたため
恋敵となる。ラッキーはホテルのボーイをしながらエンターテイナーとして資金を稼ぎ、念願のエンジンを手に入れた。
やがてカーレースで優勝しラスティも手に入れる。まさに典型的な Viva Presley Movie でした。

主題歌の『ラスベガス万才』の作詞・作曲はドク・ポーマスとモート・シューマンの共作で、映画ではタイトルバック、
ホテルのショータイム、エンディングの三か所で披露されています。また、『テキサスの黄色いバラ』や『What'd I Say』、
アン・マーグレットとのデュエット曲『レディ・ラヴズ・ミー』など全10曲がちりばめられていました。

Bright light city gonna' set my soul
Gonna' set my soul on fire
Got a whole lot of money
That's ready to burn

↓はエルヴィス・プレスリーの『ラスベガス万才』 YOUTUBEより



プレスリーはこの後も『青春カーニバル』『フロリダ万才』『ハレム万才』『いかすぜこの恋』『フランキー&ジョニー』
『ハワイアン・パラダイス』『カリフォルニア万才』などの映画に出演して数多くの歌唱を残しておりますが、
このブログの映画音楽史におきましてプレスリーはこの『ラスベガス万才』で打ち止めにいたします。


映画音楽史(216) 『アカプルコの海』 1964年公開

2014-08-26 03:26:36 | 映画音楽



『アカプルコの海』 Fun in Acapulco (米) 1963年制作
監督 リチャード・ソープ
音楽 ジョセフ・J・リリー
主演 マイク・ウィンドグレン … エルヴィス・プレスリー
    マーガリータ … アーシュラ・アンドレス
    マキシミリアン … ポール・ルーカス
主題歌 『アカプルコの海』 ( Fun in Acapulco ) 唄・エルヴィス・プレスリー

船員のマイクは数年前にアカプルコの崖で誤って兄を転落死させてそれ以来 高所恐怖症になっていた。ある日、
マイクはアカプルコの酒場に行って飛び入りで唄ったのが認められてホテルの専属歌手として雇われる。そこで
亡命中のマキシミリアン太公の娘マーガリータと出会い意気投合する。そんな時マイクは断崖からの飛込みで売出中
のスターを誤って怪我させてしまったためにマイクは代役を強要される。マイクはそれを無事にこなして高所恐怖症
も克服した。

主題歌の『アカプルコの海』はシド・ウエインの作詞・作曲によるもので、タイトルバックに流れます。
劇中ではマリアッチやボサノヴァなどのリズムを用いた全13曲が唄われました。

Acapulco, sleeping in the bay
Acapulco, wake up and greet the day
Time to tell the guitars and sleepy eyed stars
To be on their way
It's such a beautiful morning
For a holiday

↓はエルヴィス・プレスリーの『アカプルコの海』 YOUTUBEより




映画音楽史(215) 『キッスン・カズン』 1964年公開

2014-08-25 00:33:10 | 映画音楽



『キッスン・カズン』 Kissin' Cousin (米) 1964年制作
監督 ジーン・ネルソン
音楽 フレッド・カーガー
主演 ジョシュ・モーガン … エルヴィス・プレスリー
    ジョディ・テータム … エルヴィス・プレスリー
    テータム(父) … アーサー・オコンネル
    セレーナ・テータム … パメラ・オースチン
主題歌 『キッスン・カズン』 ( Kissin' Cousin ) 唄・エルヴィス・プレスリー

プレスリーが初めてひとり二役を演じた作品で、相変わらずプレスリーが唄いまくる音楽映画。
黒髪のジョシュ・モーガンは陸軍兵士、金髪のジョディ・テータムは荒くれの山男で二人はいとこの関係である。
性格こそ違うが顔も声もそっくりである。ジョシュは軍の命令でテータム家の所有地に基地を建設する許可を得る
ために訪問するが、そこでお決まりのてんやわんや。結局テータムの了承を取り付けてめでたしめでたし。

主題歌の『キッスン・カズン』はフレッド・ワイズ作詞、ランディ・スター作曲によるもので、映画ではタイトルバックと
とエンディングに流れます。劇中には主題歌を含めて9曲が唄われました。

Well I've got a gal, she's as cute as she can be
She's a distant cousin but she's not too distant with me
We'll kiss all night
I'll squeeze her tight
But we're kissin' cousins 'n that's what makes it all right
All right, all right, all right

↓はエルヴィス・プレスリーの『キッスン・カズン』 YOUTUBEより




映画音楽史(214) 『007危機一発』 1964年公開

2014-08-24 00:29:16 | 映画音楽



『007危機一発』 From Russia with Love (米) 1963年制作
監督 テレンス・ヤング
音楽 ジョン・バリー
主演 ジェームズ・ボンド … ショーン・コネリー
    タチアナ・ロマノワ … ダニエラ・ビアンキ
    ケリム・ベイ … ペドロ・アルメンダリス
    クレッブ … ロッテ・レーニャ
主題歌 『ロシアより愛をこめて』 ( From Russia with Love ) 唄・マット・モンロー

イアン・フレミング原作の007シリーズの第二作で、ボンドと国際秘密結社やKGBとのスパイ戦を描いたアクション作品。
国際秘密結社はソ連の元諜報局女主任のクレッブを仲間に引き入れ、さらにトルコ駐在の暗号部員ロマノワを利用
してボンドを巻き込みながら暗号機を手に入れようとした。英国諜報部はロマノワが亡命したがっていると聞いてそれが
罠だと知りながらもボンドをイスタンブールに向かわせる。ボンドはロマノワから暗号機の極秘情報を得て秘密結社や
KGBの執拗な追撃をかわしながら二人でオリエント急行でベニスに脱出を図る。ホテルの掃除婦に化けてボンドたちを
待ち受けていたクレッブがボンドを襲ったがロマノワの銃弾に倒れた。二人は晴れてベニスの休日を堪能する。

主題歌の『ロシアより愛をこめて』はライオネル・バートの作詞・作曲によるもので、映画ではタイトルバックにジョン・バリー
楽団のインストゥルメンタル、エンディングのベニスに浮かぶゴンドラのシーンではマット・モンローの歌唱が流れます。

From Russia with love I fly to you
Much wiser since my goodbye to you
I've travelled the world to learn I must return
From Russia with love

↓はマット・モンローの『ロシアより愛をこめて』 YOUTUBEより


↓は『007危機一発』のタイトルバック YOUTUBEより




60年代ポップス変遷史 1960年6月

2014-08-23 01:17:00 | 60年代ポップス変遷史

1960年6月にはこんな曲が流行していました。

夏の日の恋 パーシー・フェイス楽団
死ぬ程愛して アリダ・ケッリ
ローハイド フランキー・レイン
太陽がいっぱい サウンドトラック
星空のブルース ベルト・ケンプフェルト楽団
悲しき16才 ケーシー・リンデン
ベンハー序曲 サウンドトラック
グッバイ・ジミー・グッバイ ケーシー・リンデン
本命はお前だ エルヴィス・プレスリー
オルフェの唄 サウンドトラック
⑪悲しきインディアン ジョニー・プレストン
愛の言葉 パット・ブーン

こうして見ますと、この時代は大ヒットした映画音楽が多いですね。

↓はジョニー・プレストンの『悲しきインディアン』 YOUTUBEより

日本では森山加代子がカヴァーしていました。