別府の地獄めぐりのあとは臼杵市の磨崖仏に行きました。
ここは時間にゆとりがあれば行こう、くらいの気持ちでいたのですが、実際に見学してみると石仏の素晴らしさに驚きました。
ガイドブックに載っていたので臼杵城址の前に寄ってみたのですが、さすがは国宝に指定されるだけのことはありました。磨崖仏というと表面が風化して元の形状がよくわからない物が多いですが、ここの石仏は保存状態もよく、表面の着色も残っており、素人目にも造作の良さが分かります。
ここまで磨崖仏あるいは石仏と書きましたが、臼杵磨崖仏の実体は4箇所に作られた60数体の石仏群の総称です。国宝には61体が指定されており、場所によりホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群、山王山石仏、古園石仏と呼ばれています。
案内板を見ると、藤原氏の一族の九条家の領地がこの付近にあり、都から一流の仏師を招いて、平安末期から鎌倉に掛けて作られたものだそうです。
なにはともあれ4つの石仏群を見学したあとは満ち足りた気分で次の場所に迎えました。