ピカソの見学に思いの外時間が取られてしまい、もともと見ようと思っていた常設作品の見学時間が心細くなってきてしまい、駆け足で会場を回りました。
絵画にはあまり関心がないのですが、1年程前から山田五郎さんのYouTubeを興味深く見ており、いくつかは機会があれば実物を見たいと思っていました。
以下に4枚について感想など記してみます。
1枚目は藤田嗣治の乳白色の肌、と称される独特の肌色を観察できる「裸婦と猫」を近くから見学しました。
YouTube番組からシッカロールを混ぜた白い下地を準備し、それに日本画用の面相筆を使い墨で輪郭を描いた、というのを知っていたのですが「裸婦と猫」を間近で見て透明感のある肌と繊細な線が別室の美人画に似ていると感じました。藤田作は著作権が残っているので写真なし、です。
絵画にはあまり関心がないのですが、1年程前から山田五郎さんのYouTubeを興味深く見ており、いくつかは機会があれば実物を見たいと思っていました。
以下に4枚について感想など記してみます。
1枚目は藤田嗣治の乳白色の肌、と称される独特の肌色を観察できる「裸婦と猫」を近くから見学しました。
YouTube番組からシッカロールを混ぜた白い下地を準備し、それに日本画用の面相筆を使い墨で輪郭を描いた、というのを知っていたのですが「裸婦と猫」を間近で見て透明感のある肌と繊細な線が別室の美人画に似ていると感じました。藤田作は著作権が残っているので写真なし、です。
2枚目は今回の展示作で一番魅力を感じた作品の一つであるアンリ・ルソーの「要塞の眺め」です。
別に大したものが描かれているわけでもないのですが、不思議な魅力を感じました。
ルソーは素朴派と称される素人画家で絵の教育を受けたことはなく、絵は下手なのですが色彩表現に優れ独特のアート性があり、ピカソなどに高く評価されました。
藤田嗣治も本物の画家はピカソとルソーのみ、と言ったそうです。
作品は1枚のみだったのですが結構長く見ていました。そのうちルソーが得意だったジャングルを題材にした作品も見てみたいですね。
3枚目は印象派の父と称されるエドゥアール・マネの「バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)」。
この作品自体には特に魅力は感じなかったのですが、モデルのベルト・モリゾというのは前述のYouTubeで名前を知っていました。
ベルトは裕福な家に生まれ、当時としては珍しく女性として画家を志しマネと知り合います。
マネに好意を抱いたベルトですが、思いは通じずマネの弟のウジェーヌ・マネと結婚します。
この結婚は成功だったようで一人娘のジュリー・マネを描いたベルトの作品は多く残っているそうです。
ベルト・モリゾ夫妻は娘が成人する前に相次いでなくなってしまうのですが、ドガやルノワールなど印象派の仲間が後見人になりました。後年ジュリー・マネはドガの弟子と結婚します。
このようにベルト・モリゾ一家は印象派の画家達をつなぎとめる役割を果たしたようです。
ちなみに山田五郎説によると、マネは肉感的な女性が好みだったのですが、ベルト・モリゾは痩せていたので相手にされなかったのだろう、とのこと。
4枚目は上村松園の美人画「愛童」。
女性の日本画家ということで大変な苦労をしたそうですが、絵はこの上なく上品でそれを感じさせませんね。
このようにベルト・モリゾ一家は印象派の画家達をつなぎとめる役割を果たしたようです。
ちなみに山田五郎説によると、マネは肉感的な女性が好みだったのですが、ベルト・モリゾは痩せていたので相手にされなかったのだろう、とのこと。
4枚目は上村松園の美人画「愛童」。
女性の日本画家ということで大変な苦労をしたそうですが、絵はこの上なく上品でそれを感じさせませんね。
日本画の面相筆を使った繊細なタッチを藤田はパリで活用したのでしょうね。