縮景園の後はひろしま美術館に行きました。ここは広島銀行創立100周年を記念して開館しました。
フランス印象派の作品が多く収蔵されています。日本人作家の作品もあります。
ここの美術館の最大の長所は撮影可能ということでしょうか。行ってみて初めて知ったのですが、カメラマン的には非常に嬉しい規則でした。
普段美術館は行かないし、行っても漫然と見てその後すぐに忘れてしまうので見学前に重点的に見る画家を数人決めておきました。
訪問日はピカソ展が開催されていました。実はピカソにはそれほど関心はなかったのですが常設展だけを見ることできないので折角だからと一通り見てみることにしました。すると意外と面白く学芸員の方の講演も含めるとかなりの時間を費やしてしまいました。
展示は青の時代以前のごく初期の物から、青の時代~バラ色の時代~キュビズム~シュールレアリズムを経て晩年の作品までほぼ生涯をカバーしていました。
ピカソは付き合う女性によって作風が随分変化したと言われていますが、そのあたりの状況が具体的にわかる展示内容でした。
またキュビズムを採用した肖像画でもモデルの女性の特徴が残っているのも今回知ることが出来ました。
たくさんある展示作の中で印象に残ったのは息子パウロを真っ白なピエロの姿として描いた「花束を持つピエロに扮したパウロ」と大家となったピカソのモデルを努めた20歳のモデル・シルヴェットの清楚さと緊張感が伝わる「シルヴェット・ダヴィット」でしょうか。
残念ながらピカソはまだ著作権が切れていないので写真は公開できませんが。
ラモン・カザス作、パブロ・ピカソの肖像 1900年頃
ピカソ19歳の頃ですがモンマルトルの風景をバックに自信有りげな表情をしています。