クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

Z8とOM-1の鳥認識AFでの飛翔写真

2023年06月23日 15時19分46秒 | 野鳥
Z8の鳥認識AFの試写でコアジサシを撮りに行きました。曇り空に白い鳥なので鳥認識の難易度は高いと思いますが、最初全然鳥と認識してくれなくて驚きました。
というのもほぼ同じ条件でOM-1は認識してくれることが多いからです。どちらもAFエリアは全画面です。なおZ8は単独の鳥認識はなく動物認識にすると鳥も認識します
最初はあまりにも認識しないのでなにか設定があるのか、と思いましたが、どうやら小さい鳥の認識に関してはそのような能力のようです。鳥が近づいてくると認識率は上がりますが、遠ざかるとロストしてしまいます。
またAFエリアを全画面からWide-SやWide-Lにすると多少は認識率が上がりますが、OM-1の全画面+鳥認識には及びません。
結局3Dトラッキング+鳥認識AFを使わないとOM-1並の認識率にはなりませんでした。この設定にすると比較的小さな鳥にも追尾するようになります。ただコアジサシの場合最初にAFポイントを合わせるのが簡単ではなく、合わせても急な旋回をすると動きについていけず簡単にロストしてしまいます。
またこの場合、鳥として認識しているのか、色+形のパターンを追尾しているのか判然としません。
ここまでの結果ではOM-1の圧勝のように思われますが、撮影結果はいい勝負、またはZ8の方が若干良かったです。
OM-1は鳥の認識能力が高く、また一見よく追尾しているように見えるのですが、PCで撮影画像を見ると微妙にピントを外しているのが多かったです。
Z8はブラックアウトフリーのファインダーが見やすく、撮影画像のピントのズレは少ないです。途中から鳥認識には頼らず、AF-C+Wide-Lで追いかけていたのですが、その結果はまずまずでした。
OM-1の微妙なピントズレですが、コミミズクの飛翔写真では問題を感じなかったので機会があれば再度試してみたいです。
今回の試写でZ8とOM-1で鳥認識AFの味付けはかなり異なることがわかりました。
Z8はまず撮影者がピントを合わす鳥を指定するという使い方を想定しているようにも見えます。個人的にはOM-1の動きのほうが好みですが、Z8は鳥認識が働かないシーンもかなりあるということ前提で、今後はカメラのセッティングを工夫しようかと思います。

↑Z8は上2枚程度のサイズの鳥はまず認識してくれない。OM-1は結構認識してくれます。


↑上2枚程度になると認識してくれる。背景が緑だと認識率が向上します。
以下のカットは鳥認識ではなくAF-C+Wide-Lなどで撮影(トリミング有り)。




Z8+AF-S 500mmF5.6 PF

※OM-1のレンズはM.ZUIKO 300mm F4 Pro + MC14またはMC20です。