えびの高原・硫黄山「県道付近でも新たな噴気」急激な隆起続く
えびの高原・硫黄山では21日現在も、激しい噴気を放出している。気象庁はきのう、西側斜面に走る県道1号線の近くでも、新たな噴気が上がっているのを確認した。
今月19日に250年ぶりに噴火した硫黄山では、火山灰の噴出は翌朝には止まった。周辺の市町村では降灰は確認されていないが、山麓を流れる川の水が濁っているという情報もあり、21日現在も激しい噴気活動が続いている。
気象庁が20日に実施した空からの観測では、南側に点在する複数の火孔から噴煙が上がり、周辺では濃い灰色の熱泥が断続的に噴き出し、火口内に飛び散っているのが確認された。
硫黄山上空では二酸化硫黄を含む火山ガスのニオイが感じられ、きのう夕方ごろからは、今回の噴火口から400メートル離れた西側斜面の県道1号線付近の山側でも新たな噴気が上昇し始めている。
地球観測衛星だいち2号のレーダー画像を解析した国土地理院によると、硫黄山周辺では火口から離れた県道1号線の外でも地表が急激に隆起する地殻変動が観測されていることから、気象庁は霧島連山の地下深くで再びマグマが蓄積されている可能性があるとして、引き続き警戒を呼びかけている。
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