私は、幼い頃から小心者だ。
人見知りも激しく、かなりおとなしい子供だったように思う。
何事にも先頭に立つことはなく、いつも誰かの影に隠れている方だった。
授業中、トイレに行きたくなっても恥ずかしくてなかなか言い出せない。
「終わりのチャイムが鳴るのと膀胱の栓が壊れるのと、どっちが早いか」といった状態で、冷汗をかきながらモジモジしていた。
それで、漏らしたことがあるかどうかは想像に任せる。
今でも、小心者の傾向は強い。
争い事は好まない。
喧嘩なんて、もってのほか。
車を運転していても、他の車列に割り込めない。
割り込まれる(譲る)ことは多いけど。
街角でティッシュをもらう時も、ペコペコと頭を下げてしまう。
店で買った物を返品交換することもできない。
あちこちの店でも店員にタメ口(命令口調)をきいている人(客)を見かけることがあるが、私にはとてもそんなマネはできない。
特に、どんな立場であっても目上の人にタメ口をきくなんてできない。
これは、礼儀・マナーを重んじた謙虚さからくるものではなく、ただの小心からきているような気がしている。
人の心象を害することに怯え、顰蹙をかうことを恐れてね。
注射を打たれる時も、針を直視できない。
歯医者で「痛かったら手を挙げて下さいね」と言わると、治療が始まる前から手を挙げる準備をしてしまう。
↑これは、「小心者」と言うより「臆病者」の部類?
ブログの中の私は、自分のポリシーやスタンスを固めている芯の強そうな人柄を醸し出してしまっているかもしれないが、実はそんなことはない。
長いものには簡単に巻かれてしまうし、周囲の潮流にもたやすく流されてしまう。
意に反した妥協や迎合も日常茶飯事。
ブログの中だけで、精一杯の虚勢を張っている小心者である。
言い換えると、ブログの中でくらいしか強気な態度にでられない小心者である。
老朽の雑居ビルに出向いた時のこと。
裏路地を入った場所に建つそのビルは、気分が暗くなるような外観だった。
私は、薄暗くて狭い階段を上がって目的の部屋に向かった。
「やけに小さいドアだなぁ」
玄関の鉄扉の前に立ち、ドアの回り(隙間)を観察した。
「ドアを開けたらいきなりウジが降ってきた」もしくは「腐敗液が垂れてきた」なんてことになったら洒落になんないんで。
ただ、油断してるとホントにこんな目に遭う。
玄関の外観に異常がないことを確認してから、ゆっくりとドアを開けた。
「アレ?真っ暗で何も見えないじゃん」
どうも、雨戸が完全に閉められているしかった。
近隣への配慮から、開けたドアは素早く閉めなければならない。
とりあえず、中に入ってドアを閉めた。
すると、いつもの異臭がプ~ンと鼻に入ってきた。
「汚染箇所はどの辺だろうなぁ」
暗闇に目が慣れるまで待つつもりだったが、本当に真っ暗でいつまでたっても何も見えてこなかった。
そのうち、死体腐乱現場+暗闇にいることに不気味さを覚えてきて、恐くなってきた。
一旦退去した私は、懐中電灯を携えて再び中に入った。
旧式の電気ブレーカーは完全に停止し、部屋の電灯をつけることは断念。
光が得られないことが分かった途端に心臓はドキドキしてきた。
私は、細い光を頼りに中を観察。
ゴミや生活用品が散乱しており、足の踏み場もなかった。
それよりも、先に汚染箇所を探す必要があった。
ゴミを踏みながら恐る恐る歩を進めると、汚妖服らしきモノに光が当たった。
この時点で、心臓の動きはドキドキからバクバクに変わってきた。
更に、光を動かすと「あった!」
汚腐団の一部がゴミの間から見えた。
しばらく凝視して、汚染状況を観察。
枕は頭の形に丸く凹み、その凹みを頭髪が円を書くように囲んでいた。
それから周囲を観察。
周囲には、ハエの死骸がたくさん転がり、腐乱現場ではお約束の荒れ様だった。
「これといったウジも見当たらず、ハエも死んでいる」
「腐敗液も半乾きで、クズがでている」
「こりゃ、死後2~3ヶ月は経ってるな」
ビビりながらも、まだ少しは余裕がある私だった。
さて、この後、私は全く予想できないかたちで追いつめられることになったのである。
ワサワサワサワサ・・・
つづく
人見知りも激しく、かなりおとなしい子供だったように思う。
何事にも先頭に立つことはなく、いつも誰かの影に隠れている方だった。
授業中、トイレに行きたくなっても恥ずかしくてなかなか言い出せない。
「終わりのチャイムが鳴るのと膀胱の栓が壊れるのと、どっちが早いか」といった状態で、冷汗をかきながらモジモジしていた。
それで、漏らしたことがあるかどうかは想像に任せる。
今でも、小心者の傾向は強い。
争い事は好まない。
喧嘩なんて、もってのほか。
車を運転していても、他の車列に割り込めない。
割り込まれる(譲る)ことは多いけど。
街角でティッシュをもらう時も、ペコペコと頭を下げてしまう。
店で買った物を返品交換することもできない。
あちこちの店でも店員にタメ口(命令口調)をきいている人(客)を見かけることがあるが、私にはとてもそんなマネはできない。
特に、どんな立場であっても目上の人にタメ口をきくなんてできない。
これは、礼儀・マナーを重んじた謙虚さからくるものではなく、ただの小心からきているような気がしている。
人の心象を害することに怯え、顰蹙をかうことを恐れてね。
注射を打たれる時も、針を直視できない。
歯医者で「痛かったら手を挙げて下さいね」と言わると、治療が始まる前から手を挙げる準備をしてしまう。
↑これは、「小心者」と言うより「臆病者」の部類?
ブログの中の私は、自分のポリシーやスタンスを固めている芯の強そうな人柄を醸し出してしまっているかもしれないが、実はそんなことはない。
長いものには簡単に巻かれてしまうし、周囲の潮流にもたやすく流されてしまう。
意に反した妥協や迎合も日常茶飯事。
ブログの中だけで、精一杯の虚勢を張っている小心者である。
言い換えると、ブログの中でくらいしか強気な態度にでられない小心者である。
老朽の雑居ビルに出向いた時のこと。
裏路地を入った場所に建つそのビルは、気分が暗くなるような外観だった。
私は、薄暗くて狭い階段を上がって目的の部屋に向かった。
「やけに小さいドアだなぁ」
玄関の鉄扉の前に立ち、ドアの回り(隙間)を観察した。
「ドアを開けたらいきなりウジが降ってきた」もしくは「腐敗液が垂れてきた」なんてことになったら洒落になんないんで。
ただ、油断してるとホントにこんな目に遭う。
玄関の外観に異常がないことを確認してから、ゆっくりとドアを開けた。
「アレ?真っ暗で何も見えないじゃん」
どうも、雨戸が完全に閉められているしかった。
近隣への配慮から、開けたドアは素早く閉めなければならない。
とりあえず、中に入ってドアを閉めた。
すると、いつもの異臭がプ~ンと鼻に入ってきた。
「汚染箇所はどの辺だろうなぁ」
暗闇に目が慣れるまで待つつもりだったが、本当に真っ暗でいつまでたっても何も見えてこなかった。
そのうち、死体腐乱現場+暗闇にいることに不気味さを覚えてきて、恐くなってきた。
一旦退去した私は、懐中電灯を携えて再び中に入った。
旧式の電気ブレーカーは完全に停止し、部屋の電灯をつけることは断念。
光が得られないことが分かった途端に心臓はドキドキしてきた。
私は、細い光を頼りに中を観察。
ゴミや生活用品が散乱しており、足の踏み場もなかった。
それよりも、先に汚染箇所を探す必要があった。
ゴミを踏みながら恐る恐る歩を進めると、汚妖服らしきモノに光が当たった。
この時点で、心臓の動きはドキドキからバクバクに変わってきた。
更に、光を動かすと「あった!」
汚腐団の一部がゴミの間から見えた。
しばらく凝視して、汚染状況を観察。
枕は頭の形に丸く凹み、その凹みを頭髪が円を書くように囲んでいた。
それから周囲を観察。
周囲には、ハエの死骸がたくさん転がり、腐乱現場ではお約束の荒れ様だった。
「これといったウジも見当たらず、ハエも死んでいる」
「腐敗液も半乾きで、クズがでている」
「こりゃ、死後2~3ヶ月は経ってるな」
ビビりながらも、まだ少しは余裕がある私だった。
さて、この後、私は全く予想できないかたちで追いつめられることになったのである。
ワサワサワサワサ・・・
つづく
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2006-12-01 14:30:00
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