次男ファミリーが泊まりに来るという日
台風の後片付けに加えて、別件の用事で
東奔西走していたため
とても晩ごはんを作る気力など残っておらず・・
その日は、夫も長男も食事は不要だったので
次男ファミリーが泊まりにさえ来なければ
のんびりのびのび過ごせていたのに・・・チッキショーでございまする。
普段だったら、そうは言っても何かしら用意する気になるのですが
その日の疲れは尋常ではなく次男ファミリーの来襲さえなければ
食事も摂らずに爆睡していたと思われるほどでした。
どう考えても、台所に立つのは無理だと思って
お嫁さんにカレーライスを作ってもらう事にしました。
玄関開けて3分後には食事のつもりで来られては困るので
事前に次男に電話して
母さまが、どれだけ疲労困憊しているかを伝えた上で
お嫁さんにカレーライスを作ってもらいたいことを頼んでおきました。
そんな事前のアピールが効をなしたのか
我が家へやって来た次男とお嫁さんは口ぐちに
私に寝ているように言ってくれたので
お言葉に甘えて、ソファーに横になっておりますと
いよいよ、お嫁さんによるカレーライス作りが始まりました。
お料理の出来上がるのをただ待っていれば良いなんて
何年ぶりのことでしょう。
こんな嬉しいことはありません。
と思ったら
お母さ~ん、冷蔵庫開けて良いですか?
いいよいいよ。勝手にどこでも開けて頂戴な。
じゃあ、にんじんとお肉出しますネ~。
何でも出して頂戴な。
と言って、私はソファーに戻ってゴロゴロ再開のはずでしたが
お母さ~ん、ジャガイモって何個入れれば良いですか?
お母さ~ん、たまねぎはどんな風に切れば良いですか?
お母さ~ん、お肉は何cmに切れば良いですか?
次から次に質問が飛んできます。
その度に、私は立ちあがって台所へ行かねばならず
(Yちゃんてそんなに几帳面だったっけ?)
(カレーなんだから適当に作っておくれよ~)
と内心でノーモア質問!と願いつつ
Yちゃんの好きなのように作ってくれればOKだからね。
いやぁ、お母さんの指示通りに作りますから。
いやいや、ホントにYちゃんがいつも作っているように作ってくれれば良いから。
いやぁ、お母さんの美味しいカレーの作り方を教えてもらう良い機会ですから
教えてくださいよぉ。
いやいや、カレーなんて誰が作っても同じだよ。
切って、炒めて、煮込むだけじゃん。
いやぁ、今まで食べた中でお母さんのカレーが一番美味しいですもん。
そのコツを是非おしえてくださいよぉ。
などとおだてられてしまい
野菜の切り方からお肉の厚みなど、どうでもいいような事を
傍にいてマンツーマンでご指導申し上げる羽目になったのでございました。
(こんな事なら自分でさっさと作ってしまった方が楽だったかも・・・)
材料も切りそろえたし、後は炒めるだけなので
ソファーに戻ろうとしたら
炒め方を教えてください、ときたもんだ。
お嫁さんは、フライパンで炒めた具材を圧力なべに移して煮込むそうで
圧力なべで直接炒めた事がないから心配だと申します。
そんなアホな・・・
調理器具が違っただけで、炒め方は同じですぞ。
でも、いちいちお母さんのカレーのコツがどこにあるのか知りたいなどと
可愛いことを言うので
結局、切る以外の作業は全て私の仕事となったのでした。
チャンチャン。
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これはカレーではありません。
お嫁さん絶賛第2弾!トマトとにんにくのパスタでございまする。
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