今月に入って、突然長男がジョギングを始めました。
本格的に運動を始めるぞ~と言って
押入れに眠っていた高校時代の空手の道着を引っ張り出したりしていたので
てっきり空手を始めるのだろうと思っておりましたらば
長男がやっていた流派の道場が近くに見つからないとのことで
だったら柔道でもやればいいじゃんと申しますと
汗まみれのおっさんと抱き合うのなんて嫌だよ~ ですと。
と言う訳で、ジョギングを選んだのかどうかは定かではありませんが
身体が軽くなるし頭もスッキリすると
走り始めてすぐからジョギングの効果を実感したようで
私にもジョギングを薦めてきます。
オフクロも少しは運動した方がいいよ。
一日中ソファーに寝転がってたら病気になるよ。
などと申します。
一日中寝転がっているとは聞き捨てならん!
ごはんを食べる時とパソコンをやる時は、テーブルの前に座っておりまするぞ。
それに、ただ寝転がっているように見えるだろうけれども
実は、哲学的思考に耽っているわけで。
まぁ、ブッダのようなものだね。
そんな事ばっかり言ってないで今日から一緒に走るよ!
頭痛もなくなってスッキリするよ
としつこく誘うので、走ってみることにしたのでした。
俺さまの勇姿を通行人に見せるのはもったいない
などとのたまう長男なので
スタートするのは人通りがなくなる夜遅くになってからです。
家を出て左に曲がると車の往来が激しい大きな通りで
右に曲がると畑と空き地と数軒の家が点在する寂しい風景です。
どっちの道を走る?と聞かれたので
当然、通行人ゼロの右のコースを走ることにしたのですが
街燈もないので真っ暗です。
怖がりの私は夜道という言葉を聞いただけで恐怖心が掻き立てられます。
いい歳をしてオバケも怖いし、犯罪者に出くわすのも怖いし
とにかく超ビビリ屋なのでございます。
あのさぁ、暴漢が襲ってきたらよろしくね。と言うと
襲ってこないから。
とまるで暴漢に見向きもされないと言った感じで言うので
ほら。昼間だと襲われる心配はなくてもさ
真っ暗闇だと若いんだかおばばなんだか分からないし
それに拉致されちゃうかもしれないしさ
とにかく母さまのそばから離れないでよね。
そんなこんなでスタートしたのでしたが
昔とった杵柄も、最近の運動不足の前では全く及ばずでして
1km走っただけで、へろへろになってしまいました。
長男のペースについていけるはずもなく
私がいては、フルマラソン出場の夢も遠のいてしまいます。
走りたいのはやまやまなのですが、足手まといになるだけですので
その日限りでジョギングはしないという苦渋の決断をしたのでございました。
息子のためを思えばこその母心でございまする


これはマラソンをしているところではありません。
たこ焼きを焼いている長男の勇姿でございます。
