8月12日に降った雨もあがり、今日(8月13日)は朝からいいお天気です。
コミュニティセンターのマリーゴールドも、ほら、こんなに大きくなりました。
そう。
ぐんぐん背が伸びて、もうすぐ1メートルに届きそうなんです。
なかなかつぼみを付けてくれず、
コミセンを訪れる方に「怪しい草を育てているんじゃないの?」なんて冗談を言われているほどでしたが、
やっともう少しで咲きそうです。
花が咲いたら、また報告しますね。
さて、今日の西大芦は、日差しはまぶしいけれど、木蔭は涼やかです。
こちらは、今朝8時45分頃のコミセン前の大芦川の様子です。。
川の水は澄んでいますが、水量はいつもより増えています。きれいなエメラルド色のところは水が深いところなので、川遊びをする際は気を付けてくださいね。
日が高くなって、川遊びに来る人も増えたようで、にぎやかな声がコミセンまで聞こえます。
西大芦の道はカーブも多いので、路上駐車はしないでください。
もちろん、バーベキューなどでアルコールを召し上がった方は、ハンドルを握らないでね。
開放感あふれる道ですが、優しい運転をお願いします。
さて、優しさといえば、西大芦の優しいお話をご存知ですか?
こちらは、下大久保の長昌寺です。
本堂の階段の手前に、お地蔵様がいらっしゃいます。
このお地蔵様、「青木地蔵」というお名前です。
江戸時代、草久の馬返しに青木太良左衛門(たろうざえもん)いう方がいました。
この青木さんがお江戸見物に行っていたときに、大火事に遭ってしまいました。
両国橋に差し掛かると、火はすごい勢いで橋に燃え移り、多数の避難者が押し掛けていました。
危険が目の前に迫った時、一人のおばあさんが青木さんにすがって、
「私はもう助からないでしょう。なにとぞ、この包みをお願いします」と、
背中の風呂敷包みを渡されました。
名前も知らない、見ず知らずのおばあさんです。
青木さんはやむなくその包みを受け取りましたが、避難する人たちにまぎれ、おばあさんとははぐれてしまいました。
その後、火事が収まってから、風呂敷包みを役所に届け、開けてみると…
中身は黄金だったそうです。
その後、おばあさんの消息はとうとうわかりませんでした。
黄金は、青木さんに下げ渡され、
草久に帰った青木さんは、そのおばあさんを供養するためにお地蔵様を作りました。
それがこの、青木地蔵です。
お地蔵様には建立が寛延3年とありますから、西暦だと1750年のお話ですね。
(鹿沼市旧町村郷土史集成 「西大芦村郷土史」より
一度会っただけのおばあさんの冥福のために、お地蔵様を作っておまつりする。西大芦の人の優しさを語る話ではありませんか。
西大芦の優しさは、今も受け継がれています。
青木地蔵を見せていただいた時、長昌寺さんでは庫裡に手作りの七夕を飾っていました。お盆のころまで飾るとおっしゃっていたので、まだ飾ってあるかな。
人の優しさ、季節の優しさを大切にする西大芦です。