クッキーのブログ

我家のマスコット犬周辺のできごとを徒然なるままに

郷土富士

2007年02月01日 | 富士山
「郷土富士」と呼ばれる富士がある。
ウィキペディアによれば、全国で300座以上あるそうだ。
とすると、その周辺にも「富士見」町、台等がありうる。

そこでMapionで検索してみると、全国で「富士見」と名前が入る地名は137
箇所あった。(丁目等の重複を除く)

北海道  13
東北    8
関東   48
中部   45
近畿    3
中国    6
四国    6
九州    8

これらの中で、明らかに富士山が見えない地区の「富士見」○○の全てが、
「郷土富士」と関連付けられるとは言えない。しかし、その中のいくつかは
「郷土富士」が見え、それを愛でる気持ちから名前が付けられたのではないか。

一つ例を挙げよう。
広島県に「安芸の小富士」という郷土富士がある。広島湾にある面積4k㎡、
人口1000人強の「似島(にのしま)」にあり、標高278mと小ぶりな山である。
形が富士に似て、地元の方に古くから親しまれている山だそうだ。

高野和彦氏による以下の記述がある。
『・・江戸時代、城下のどこからでも「安芸の小富士」はよく見えたが、
間近に迫り美しく端正な姿を眺望できたのは、現在の地蔵通り南端付近
(中区)であった。戦前は幅2間の水路に架かっていた富士見橋もあったが、
それも戦後しばらくして水路の埋立てとともに姿を消した。
富士見町という町名だけが当時の名残をとどめている。・・』

http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/cgi-bin/mm/peace_mm.cgi?m=user_backno_view&no=2004-03-01-10-57.dat

この現在の地名は、広島市中区「富士見町」である。

(やまざくら)
コメント (3)
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