精密検査の指示が出ていたので、休みを利用して、病院へ
予約は不要で、10時までに受け付けを済ませば、その日の内に胃カメラ検査まで出来てしまうという手厚いプロセスが用意されているくらい、まぁ急いで検査せよという事なんだろう。
8時20分くらいに自宅を出て、つくば市のやや北にある、わりかし大きい病院へ向かうが、まぁ渋滞がすさまじい。
普段、通勤でも使用する道だけど、こんなに混むとは思わなかった。
9時過ぎに病院敷地内へ着くが、建物に一番近い駐車場が満車で停めれなかったので、少し離れた駐車場へ。
こんなに混んでいるのであれば、これは覚悟せねばなるまい、と思いました。
初めて訪れた病院だったので、勝手がわからず。
玄関に設置されているモニタで体温測定。36.5℃
初診受け付けを見つけて、受付で声を掛けて、色々手続きを。
書類をスラスラ書きつつ、新型コロナウィルス対策の一環で、体温計で計れといわれて体温計ったら、37.2℃
ん?
37℃では診察できないんです、といわれ、熱が出ている感じでもないので、緊張して体温上がったか?と思っていたが、移動直後だったりすると、割りとよくある事のようで、再度計ったら36.5℃。
いきなりドキドキされられる展開。今日は何が起きるかわからんと、更に気を引き締めました。
案内された場所まで行って順番を待つ。
10分しない内に呼ばれて診察室へ
そこで、いろいろ話をして、胃カメラは確定のようで、20年前に胃カメラ飲んだ時は、とてもつもなく苦しかったが、あれから技術は進歩しているだろうし、カメラも小さくなってますよねーみたいな話をしたら、最新の機材なんで、といわれ、少し安心。
診察室を出て、胃カメラの事前説明、署名をするために、別の部屋へ案内され、待つ。
椅子に座って本を読んで待っていると、車イスに乗ったおばあさんが看護士と付き添いの老夫婦と共に現れ、私が座っている椅子の目の前に設置されていたベット群のうち、一番手前、私の目の前のベットで休むことになったようで、横になり、カーテンで仕切りされ、看護士となにやら会話をしていた。
最初はつきそいの老夫婦は立ってその様子を見ていたが、奥さまの方が疲れたようで、私の左隣の、一番端の椅子に座った。
次に、旦那さんが、私の右隣に座られたのだ。
ん?
他にも椅子は空いているのに、不思議な事に、私を挟む形で夫婦が座り、そしてなんと、話始めたのだ!!
・・・
・・・
とても気まずい。
話が意図せず、私も聞くことになってしまう。
そして私は悩んだのだ。
話を遮って、旦那さんに席の交換を依頼するか、そのままでいるべきか。
いや、そのままはありえない。
人様の家庭の事情を、意図せず聞き続ける事に、耐えられないのだ。どう相づちを打てばよいのか、元来人見知りの私には、とうてい対処できるものではないのだ。
ほんの数分悩んでいると、看護士さんが私の名前を読んでくれて、わざとらしく元気に はーい なんて言ってしまい、やっとこさその場から解放されることに成功しました。
その後、元気な看護士さんに胃カメラの説明、署名、実は近所だったみたいな話で盛り上がった後、どうやら胃カメラは別の建屋になるようで、診察分の精算をしてから、移動をお願いされた。
精算も初めて訪れる病院の勝手がわからず、少し苦戦するものの、事務の若い子が書類の提出などをサポートしてくれたので、手続きをなんなく終え、直ぐに私の番号がディスプレイに表示され、自動精算機で直ぐに精算する事ができた。
その後、テクテク歩いて移動して、胃カメラの検査室へ行く前に、また受付
事務のお姉さんに、先ほどの建屋でもらった引き継ぎ書類を渡した後、血圧をあちらに設置されている血圧計で計ってくださいというので、計ってみました。
したっけ、上が160を超えてしまい、こっそり出力された数値が書かれた紙を丸めてポケットにしまい、深呼吸をしてから再度血圧測定したら、先ほどよりもましな数値になったので、それを渡して胃カメラ室へ
受付を済まし、本を読んで待っていると、待合室のテレビで延々とブラタモリが流されているのが気になるものの、順番が来るのを待つが、先に戻ってきた患者さんが 胃に穴があいているってーとか、物騒なことを言うもんだから、俺もそうだったらどうしよう。。。と思いつつ、その時を待つ。
30分ほど待ち、看護士さんに呼ばれて、薬を飲んで、処置室へ
胃カメラの装置をみて思った。
20年前といっしょじゃーん。
管が太いじゃーん
はぁ。数分後、悶絶することを思うと憂鬱。。。
麻酔を飲んで、喉を麻痺させて、横になって、割りかし若い先生に挨拶して、穴のあいたマウスピースを加えて、いざ投入。
入った瞬間から、もう気持ち悪い。
何度を嗚咽を繰り返し、やっと喉を通過すると、胃の中でうごめく感じが更に気持ち悪くて、吐き気が止まらない。
唾液は飲み込んではいけないのと、口で息ができないので、更に苦しくなる。
まさに絶望で、これを何分も耐えることが出来るのかと不安になる。
しかし、そんな時に看護士さんが優しく背中をさすってくれるんですね。それが凄まじく安心する事が出来て、看護士さんの優しさに惚れそうになるくらい、あの背中の温もりは、ありがたいものでした。
しばらくするとカメラに少しなれるんですが、その後モニタに表示される自分の胃の内部の映像。
見ていてもよく分からないが、医者からみると、普通ではないみたいだ。
やがて検査も終わり、苦しい時間が終わりを告げた。
看護士さんのお礼を行って、精算を経て帰路に着いた。
検査結果は数週間後で、診察カードを2枚と予約表を渡され、こうして私の通院生活が始まったのであった。