COSMOS

"忠太"奮闘記

果たして、泉下の故人は?

2011-05-09 08:14:39 | 音楽
 先月、SONYの大賀典雄氏が亡くなり、その業績を称えたばかりだが、子会社・孫会社から
顧客情報の大量流出という言わば後輩たちの不始末に「泉下の先輩」はどう感じておられるだろうか。先人たちの努力と信用がアッという間に瓦解してしまった。

 話変わって、一昨日、Rセンターで鳥のさえずりを聴きながらの、「後期高齢者」たちの他愛もない話題の輪に入らせてもらった。
 そのあと、先日寄付した「スズラン」の移植場所から帰途でのこと。
静かな遊歩道を歩きながら、「Y氏」と音楽談義になり、昭和30年ころ関東地方で流れていた民放の「これがタンゴだ!」という新譜紹介番組について水を向けると、すかさず「Este Es El Tango Porteno」ですな!と、答えが返ってきたので、途端に嬉しくなってしまった。
というのも、学生時代に手作りのラジオでこの番組を聴き続けていたからだ。
 東芝EMIがアルゼンチン・タンゴの新譜(LP)を民放の電波に乗せ紹介する番組で、オープニングテーマ曲「エル・ジョロン(泣き虫)」の軽快な音楽に乗って、ホルヘ・カルダーラさんの歯切れの良いスペイン語の次のようなセリフが続く。
“Este es el Tango Porteno!!
esprecion y sentir de un pueblo que surcando mares,
tuvo la virtud de llegar a todos los corazones.
! Este es el Tango Argentino!
Porteno, sentimental,arrabar, centro,portada y farol,
corazon y sentimiento,・・・・
Arolas, Bardi, Cobian, De Caro,Lourenz, Maffia,・・・・”

このレシタード(朗吟・吟唱)に続き、「皆様ご機嫌いかがでいらっしゃいますか。
毎週、東芝エンジェル・レコードがタンゴ・ファンのみなさまに生粋のアルゼンチン・タンゴを聞いていただく、この時間、高山正彦が担当いたします」と続く。
 ※因みに、第1回の放送は1955(昭和30年)7月25日、文化放送で月曜日の夜、9時だった、とのこと。
  奇特なタンゴファンが書き取ったものを自身のWebサイトにアップしてくださっていた、感謝しレシタードと高山正彦氏のナレーション部分を転載させていただく。
 あわてて、カセットテープの山の中からタンゴを探す “忠太”でした。