うっすらと意識とつながる時間帯。
蝉はもう活動を開始していて、我が世の春を謳歌しているような騒ぎ様。
けだるい朝に追い打ち感を降りかけてくる。
いつものようにラジオじゃ新規感染者数の報告をして、新型コロナの危険性を呼びかけている。
「非常事態宣言に強制力を持たせなきゃダメだ」と言っていた人は、夏を終えた蝉のようにいなくなった。
昔からそうだけれど、メディアの大騒ぎはたいてい仕事上の空騒ぎ。
今の総理大臣だけでなく、与党も政府も場当たり的で信用できないという声を聞く。
そうかと思うと、彼らが推奨する純度100%人工ワクチンを打ったかまだかと話をしている。
民主主義なんかよりずっと広い、種としての大きな懐と潔さを感じる。
この国では、新型コロナで死んだ人の数と、死んだ人が新型コロナウィルスを持っていたとケースいうのを区別しないことにしている。
たとえ新型コロナウィルスで亡くならずとも、また別なことでやがて死ぬのだから、漏れの少ないカウントの仕方なのかもしれない。
今日もどこかのテーブルで新しいルール作りが行われる。もちろん会食はやらず、きっと一杯やりながら。