昨日は雷で、今朝は雨音で目覚めた。
梅雨らしい雨ならまだ眠っていられたのにと感じた。
気に入らないとなると、変えられないものかと考える人間様の世界観が、ちゃんと私にもあるようだ。
朝食をとり、家を出るころには雨は上がっていた。
南国を思わせるこの雨は、きっと太平洋高気圧に押されて日本へやって来たんだろう。
自然の変化を不自然・異常と称する人があるけれど、自然は変化しちゃいけないんだろうか。
いつものルートをたどって駅へ向かう。
所々で建て替え工事がなされていて、重機が静かに天を指している。
人間の方がよほど・・・と感じた。
文明の利器を当たり前とする、エネルギーのことを考えなければ快適で無駄の少ない、
進化をし続ける複雑怪奇な社会システムへ今日も入り込んでいく。
訳も分からず生まれ落ちて、時代時代の人間社会の在り方を躾けられて物心が宿りだす。
夢という名の人間様のニーズにこだわって働いて、金が欲しくて我慢して、死んでようやく自然に返る・・・
のが、私の望みなんだろうか。