な~んにもない

もう、わけわからんわ。

動物病院が開いていた

2021-05-22 10:40:42 | 日記

雨は上がった。アジサイが色づき始めた。燕を散見するようになった。

コーヒー牛乳色の川は太く、ツツジは花を落とし始めて、雁の群れははるか遠くなったことだろう。

雨上がりの通勤路、いつもはまだ閉まっている動物病院に多くの人が順番待ちをしている。




そういえば、歯医者もそうだけど、感染しそうでクラスター発表がここでも起ってはいない。

ペットを挟んで会話を弾ませている人がいない訳じゃない。病状説明も長くなりがちだろう。

ひょっとしてここでは、ペットが吸収して背負ってくれているのかな、なんて根拠なく思う。




覇気のないペットが診察台に乗せられて、ペット越しに会話がなされている。

病気はペット自身のものだけれど、飼い主の物でもあるように見える。

そう考えたとき、ペットの死はどうなんだろうと考えた。




厚生省のガイドラインに則ったお医者さんの判定は、肉体に死の過程を緩やかに辿り始めさせる合図だろう。

猫などはその時が近づいてくると姿を消すなんて言われているけれど、反応しなくなるまで飼い主のそばにいたペット自身にも自覚は残るんだろうか。

見えているペットは目をキョロキョロさせているのだけれど、こうしてガラス越しに眺めていると、

死は自身の問題というより、むしろ関わってきた周囲の人々の問題に思えるのが不思議でもある。




そう考えると、社会的使命を帯びて死を前提とする行動を、万歳三唱で見送った時代の異常さに思いは馳しる。

そして今、命は大事という社会的使命を帯びて、多数の生命や人生に犠牲が強いられている。

同じ命に違いはないけれど、ここまでして助けようとしている人達というのは、

頑張って検査して探し出したり、死んだ人にも検査をかけたりする見せかけの数字を除いて一体何人ほどあるんだろう。





雲の切れ間から一瞬光が差したのだろう。

我が影にふと気づいたかと思うと、フワッとした僅かなぬくもりが残った。

やっぱりわけわかんないなぁ、と笑っていた。
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2021-05-21 07:14:10 | 日記

雨が降る。雨がふる。雨が降る。

南方からの暖かく湿った空気が、北方からきて居座ったままの空気に激しくぶつかって膠着状態。

稲光をともない、警報が各地で発表されている。




雨は降る。雨は降る。今日も正義の雨は降る。

ワクチンは安全ですという空気と、これは欠陥ワクチンだという空気が激しくぶつかって膠着状態。

ネット上熱くなればなるほど、静かに落ち着いた無関心・無感動・無気力の空気が漂っていく。



雨となる。雨となる。ニヒリズムと絶望の雨となる。

自分の人生を愛せない嘆きと、生きる意味を見出せない怒りが激しくぶつかって膠着状態。

まるで街そのものが収容所みたいにされていくようで。
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私は私に騙される

2021-05-19 07:54:48 | 日記


今朝も無事意識が目覚めたようだ。

私というオペレーションシステムが立ち上がった。

もう少し横たわっていたいのは、脳みそなのか身体なのかわからないまま、朝の活動を始めた。




人の波が凪状態である時間帯に通勤するために朝のルーティンを辿っていく。

大小様々な誤作動の起こる中で、チラチラ時間を気にして過ぎていく。

家人はまだ寝息を立てている。幸せなひと時かどうかなんて、はっきりとはわからない。




玄関を出る。いつも出会う第一まち人を今日も確認。

変わらず、リードにつながれた犬がちょくちょくご主人の顔を見ながら、ペースメーカーとなっている。

名もなき草花と言ってしまいがちなのと同じで、丸めて処理してしまう頭の癖に流されて、小さな変化は四捨五入しているのかも。




今日も街に紛れていく。様々な先生たちが導く大都会の端っこの街へと。

この一年で先生と呼ばれる人たちのイメージが、また大きく変わった。

昨日まで使っていた教科書に黒塗りさせられた経験はないけれど、

私にインストールされたり、ダウンロードしてきたものへも、必要になってきているのかな。

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クモの糸

2021-05-18 07:42:35 | 日記


玄関を出てみると、梅雨らしく垂れ込めた灰色の雲に覆われていた。

それでも早朝の空気は、まだひんやりとしていて体への負担も少なかった。

芥川龍之介のクモの糸の世界の空って、どんな感じなんだろうなんて思った。




七時前後には会社に到着している。

湿度が高くなっているのだろう。肌着まで汗をかいている。

誰もいないのをいいことにパンツ一丁で冷却する。




パソコンに向かっていると、ワクチン関連のニュースが今朝も多い。

足りないと聞くと、本当に今必要かどうかでなく、動かされている人の流れをみると

偉そうなことを言っても、人間もやはり一介の生き物なんだなぁ、とも思う。




久しぶりに厚生労働省のホームページを覗いてみた。

相変わらずの情報ジャングルを掻き分けて、

結局「新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識」なるページに戻ってきた。
https://www.mhlw.go.jp/content/000749530.pdf



感染者累計/日本全人口=0.5%とある。

その0.5%のうちの重症化率が1.6%で、同じ0.5%のうちの死亡率は1.0%。

「他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています。」とある。

それでも二類相当扱いのままで、緊急事態宣言かぁ。



見せかけだけのマスク姿で、いい気もしてきた。

もう、はっきりさせなくてもいいのかもしれない。このまま、あやふやなままで。

沸き立つ血を感じるけれど、それはきっと、もっと大切なことを身体が訴えているからじゃないだろうか。


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梅雨入りかぁ

2021-05-17 08:52:52 | 日記


近畿地方も梅雨入りしたとみられる、とのアナウンスが発表された。

まだ、黄緑したままのアジサイを見ているとそんな気はしない。

しかし、長袖を着て少し体を動かせば、そうかもしれないと思えてくる。




昨日からの雨が今日も降り続いている。

今回は心の平安をもたらす雨ではなく、脳が勝手にあれこれ考えるお陰で

先行きの不透明感に心は包まれたまま晴れないでいる。




私のマネジメントというのは、できる限り実績データを集めて、まずは最悪のシナリオを作り

次に自分の信条や仕事の進め方等を鑑みて、何に望みを託していくのかを探る。

大雑把に言えば、そんなことをやっている。




やってみるとわかることは、経営計画作りなんて作業は、逆算のシナリオをつい作りがちなことだ。

つまり、こう儲けていたいというイメージからの裏付けデータやその傾向と展開の可能性を探っていくということ。

地道にやっているだけでこれをやらないと、特に儲かっちゃいない小さな会社へ、銀行はお金を貸してはくれない。




突っ込みどころ満載な物をまずは作って何度も修正を加えたり戻したりしていく。

当社は今月が決算月。来季へ向けて憂鬱なことやっているんだから、身も心もそちらへ傾きがちなのかもしれない。

「従来の仕事から、新たな分野への開拓」と語るのは簡単で、具体的に書き記せとなると予定調和的になる。




今年の梅雨入りは、例年より早い梅雨入りとなった。

何時頃終わるのかは、気象予報士を始めとするそのプロの方々は、どう予測しているのだろう。

梅雨時期の雨に風はあまりつきものではないように感じていたけれど、時折強い風が吹き抜けていく。

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