美容の定義は「容姿を美しくすること」とありますが、そのためのパーマやヘアカラーは毛髪に薬品により変化を与える事で、本来の定義とは逆に損傷します。
また、この数年の間に女性の髪の悩みは単なる毛髪の損傷から薄毛や脱毛に悩む人が多くなりました。
それには過度の美容施術や粗悪なヘアケア化粧品の乱用が大きく関わっています。
特に毎日のように使うシャンプー剤は本来の「髪を洗う」と言う目的以外に艶や感触向上や香りと言ったものを求められるようになり、不要な化学薬品の配合が必要となりました。
それも過度の美容施術による激しい損傷を隠すためのものでもあるのです。
その事により頭皮の新陳代謝は不正になり、発毛環境としては最悪な状態となっています。
特にシリコンの吸着は非常に強く、そのコーティングを剥離することは至難の業であり、それ自体にも問題があります。
こんな時代になる事を想定して予防的な美容技術を行って来たお店が全国にどれぐらいあるのだろうか?
そう思うと本当に美容室に行くこと自体がとても恐ろしくなりますね。
私は20年ぐらい前に一人の美容師さんと出会い、その時に「今の美容では女性の髪が失われる時が来る」と言われたことを今でもハッキリ覚えています。
でも、これまでの20年よりも、これからの20年後の女性の髪は・・・・?
それどころか今後の5年ぐらいでもっと多くの女性が何らかの育毛を受ける事が予想されます。
カリスマ美容師のブームから十数年経った今では美容室の数も減退し、美容師になりたい若者自体が減っています(美容学校の閉校や生徒数の減少で分かります)
だからこそ、これから美容師を目指す若者には、ただヘアスタイルを勉強するのではなく、素敵なヘアスタイルを作り出すための毛髪管理が出来る美容師を目指して欲しいと思います。
それは多くの消費者の方々の髪の健康を守る事と、美容業界の資質を上げるために。
今でも、このスクールには多くの美容室オーナーが勉強に来ていますが、これからの美容業界を担う若い美容師さんの生徒さんが増えてくれる事を私は願います。
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