日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

硫化水素を吸って中学生が入院。

2005-12-16 23:15:39 | その他
NHKのニュースで知りました。
43人中9人が入院したそうです。

『硫化鉄と塩酸を反応させ、硫化水素が出る実験』というような説明がありましたが、本当は『鉄と硫黄を反応させる実験』ですよね。で、反応前後で化学的性質が変わることの証明に塩酸と反応させるのです。ニュースとしてはどうでもいいことなのかしら?
ちなみに
 Fe + S → FeS(硫化鉄)
塩酸を加えると
FeS + 2HCl → FeCl2 + H2S ↑(硫化水素)
反応前の鉄に塩酸を加えると、水素が発生するので明らかに違います。

きっとニュースではどうでもいいことなのです。
とにかく、安全対策を怠ってはいけない、と言うことです。

さらにどうでもいいことですが、
引率で4回ほど箱根に行きました。
H○T○バスのガイドさんは、皆さんそろって大涌谷では硫黄が吹き出ていると説明してくれました。硫黄であろうと、硫化水素であろうと、どうでもいいんですね、きっと

土の中の微生物の働きを調べよう

2005-12-16 10:56:27 | 中学理科2分野(生物)
 片栗粉を溶いたデンプン溶液(約0.5%)を市販の寒天に混ぜた培地に、校庭から持ってきた土をいれ定温器で1日たったものです。

 「土の中の微生物が、呼吸することによってデンプンが分解されたよ~」を確かめる実験です。土の周りだけ、ヨウ素液が青紫色に変わっていません。

 培地を久しぶりに作りました。関連の指導書を読むと、煮沸したり、エタノールで消毒したり細かくのっていました。今回は最初から防腐剤が入っていると思われる市販の寒天を使用しました。この実験はそれで十分のようです。

 純粋な寒天からプレート作るときには、クリーンベンチ(?)がほしくなるのかなぁ