日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

授業見学の楽しみ方?(1)

2017-12-20 22:10:57 | ワークショップ・研修に関すること

K市にある公立中学校Ⅰ年生理科の授業を見学させていただきました。

音の単元4コマを
問い作り→コース別の課題に取り組むという流れで、
その3時間目の見学です。

まずは教材を観察して楽しみました
音に関するどんなことを調べてもいい、と言っても、
紙コップや各種ひも、風船、ストローのような定番がほとんどではありますが、
自由に使っていい、というのは超魅力的レベルです。

そういえば、以前、中1クラスを担当していた頃、
結構、自分が楽しかったことを思いだしました。

音導入の記録

そんな中でも一番惹かれたのが、この一品。

 

 

スピード 浅漬けメーカー 即席 漬物器 漬物容器 BPK1
 

イマドキの中学校理科では当たり前なのかしら?
おっもい真空装置を運んだら、
グリスがTシャツについてアァァァァ状態、
ポンプ頑張れー!!という状態で無意味に励ましていたあの頃。
当時も流通していた商品だったのかなぁ・・・?

素敵すぎるこの一品をチョイスする生徒のみなさん、
特にあるボーイズ班のみなさんの取り組みがオモシロイ!!

いろいろ試した挙句、
少量の水を容器に入れ、水を含ませたスポンジも入れて空気を抜いたらどうなる?
という話に。

圧力をかければスポンジは収縮する、
空気を抜くんだから、その逆だよな、、、、水を吸うはず?

 でも実際に空気を抜くと、
スポンジはほとんど変わらず、水だけが容器に溜まっていって

オオオオオオオオオオー!!



じゃあ、空気を入れたら、スポンジが水を吸うのか?

でも、実際に容器を空気に入れると水しぶきが上がって、

うおおおおおおおおお!!
 

そもそも、今日の授業は「音」の単元で、「圧力」ではないよ。
そんなことを男子ズに心の中で伝えた時、
単元ってそもそも大人の都合だよなぁ、と
はっとさせられた感じがしました。

思い込んでいることが、きっとたくさんある。
それなら、自分の思い込み発見を楽しもう!!
と思ったら、
いや〜出るわ出るわ。

例えば、実験器具は班ごとのトレイにきちっと収納して貸し出し・返却する、
これが美しい姿である、とか、
実験器具は壊してはいけない、とか、

思い込んでる=悪いこと、ではないのですが、
学習者も授業者も苦しむような思い込みは成仏させたいなぁ。。。。。


今回は集中しませんでしたが、
授業者のI先生の言葉かけや距離の取り方等、
生徒との関わり方をじっくり観察して楽しむ!!
 ことも好きだなぁ。


もう一つ、いつも可能ではありませんが、
授業見学者の観察も楽しいと今回は感じました。
考えていることまでは分かりませんが、
動きは明らかに異なるので

何通りもの楽しみ方を可能にしてくれたI先生、
どうもお世話になりました!!