先日は都立高校のI先生の授業も見学させていただきました。
単元は「恒常性」。
まずは、ヘモグロビンの酸素解離曲線を説明する、というお題でした。
説明しなさい、でどこまで掘り下げるかは本人次第です。
講義型の授業では、見学者も知識が伝授される時間です。
レジェンドI先生の授業はそれだけでも十分満腹になります。
説明しなさい、に変わったとき、
まず、自分で説明しようとしていました。
次に生徒がどこまで説明しようとしているか見立てていました。
また、生徒がどんなことにつまずきやすいのか、情報を収集していました。
そしてI先生が、どんな足場かけをするのか予想し、
外れたのでがっかり?していました。
その後、酸素解離曲線に対する疑問がふつふつと湧いて出ていました。
(例:心臓から毛細血管までの酸素濃度はグラデーション?)
この状態になると生徒の学びに焦点を当てることなく、
自分や、一緒に見学した方々と問題解決を始めていました。
同じ教科・科目ならではのワクワクです。
あとは、教室整備等のハコモノの観察もたまに楽しみます。
校種が異なる方が、気づきが多いような気がします。
目的が決められた研修や授業の一環としての授業見学はもちろん大切ですが、
自分の欲するままに見学するって、
贅沢な休暇の使い方だなぁと思いました。