日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

発する言葉とココロの変化

2017-12-26 14:38:56 | 最近読んだ本
君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
クリエーター情報なし
双葉社

 

人体の胴体模型を作成中に話題になったこの本。
勤務校の図書館で予約して2週間、ようやく読みました。

リンクを貼るついでに、アマゾンでの書評を読みましたが、
あぁ、そういう読み方もできるのね〜、という感じで、
そもそも、書評ってあまり読んでいない自分に気づかされました。


主人公と膵臓を病む少女との会話を追っていくと、
主人公が発する言葉は、
その表面上だけでないことが描写されています。
少女の発する言葉の内側は、後半でまとめて出てきますが、
その過程で憶測することができます。

たまたま、授業に関するインタビュー&逐語録まとめの途中だったせいか、
一つ一つの言葉にどんな意味が隠れているのか、
勝手に想像できた分、
読み終えたら満足感がありました。

会話中に発する言葉は、表面だけでしかない。
でも、助詞一つ違うだけで、
内側にあるココロの変化が伝わってくる。

本を読んだ感想、というより、
インタビューを終えた感想かも知れないな、これ。

ま、いいかぁ。