今年も残り少ない日となりました。一年が過ぎるのが早く感じるのは年のせいでしょうか
私達の茶道クラブも先日で今年最後のお稽古が終わり、今年一年を振り返るにふさわしい茶軸が飾られました。
「一期一会」のお軸です。「一期一会」と云う言葉は千利休の高弟が書物に著したのが初出とされておりますが、その後幕末の大名井伊直弼が「茶湯一会集」の中でその意味を解説しています。要約すると「たとえ同じ顔ぶれで幾度茶会を重ねたとしても、今日の茶会は一生に一度のこと、そうとらえれば亭主は万事心を配って手抜かりないように尽くし、また客も一度限りのことと心得て亭主の心づくしの機敏を深く受け止め誠心誠意に交流するべきである」時は刻刻と流れ「今」という一瞬は過ぎ去ってしまう。そして二度と取り戻すことはできない。そんな当たり前のことの重要性を思い起こしてくれるコトバです。この一年私も多くの出会いがありましたが、その一人一人に誠心誠意で迎えられたであろうかと、反省する私の「一期一会」でした。
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