【霊告日記】第十三回 大空を行く四輪馬車1~4(1996年) ランバダ
連句同人誌『れぎおん』に連載したエッセー「大空を行く四輪馬車」を5回に分けて掲載したい。『れぎおん』は1993年春に創刊された季刊の雑誌で神戸在住の前田圭衛子編集長によって20年間発行された。私は創刊号から同人として記事を毎回欠かさず発表した。
大阪で連句シンポジウムが開催された際に私はパネリストの一人として参加した。その時が前田編集長との初対面だったと記憶している。11号までは単発の記事を掲載していたのだが、前田さんとの話し合いで企画ものを連載することとなり、標題をランボーの詩句から抜いて「大空を行く四輪馬車」とつけた。
「大空を行く四輪馬車」の第一回は連句論。真っ向勝負で挑んだ。第二回目は『源氏物語』と『資本論』についての評論。第三回は漱石の文学理論の解明。四回目は再び連句論。「夢そのもの」と「夢の記録」の差異を説いて連句論に及ぼした。
エッセー「大空を行く四輪馬車」の連載は『れぎおん』12号から19回続いた。この連載を終えた後さらに別の企画で書き続けた。それが「好日」シリーズである。「好日」は『れぎおん』に49回連載されたが、好日シリーズの最終回「アジア主義とは何か」は『れぎおん』終刊となったためこのブログが初出である。
「大空を行く四輪馬車」はぼくにとって懐かしい作品である。はじめてこのエッセイに触れる人にも何かを伝えることができるだろうか。それは分からない。ただぼくの文学的野心はこの4つの作品の中にも存分に込められている。それを誰かがきっと受け止めてくれるに違いないという成算めいたものは感じるのである。
【大空を行く四輪馬車】1 『れぎおん』12号(1996年冬号)
←クリックすると拡大 本格的連句論
【大空を行く四輪馬車】2 『れぎおん』13号(1996年春号)
←「源氏物語」と「資本論」
【大空を行く四輪馬車】3 『れぎおん』14号(1996年夏号)
←漱石の文学理論
【大空を行く四輪馬車】4 『れぎおん』15号(1996年秋号)
←再び連句論
(創刊号表紙)
【反撃のランバダ】 ぼくらは太陽の下で出会おう。そして息のとまるまで踊り続けよう。 ダンボール
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◆関連記事⇒ 好日18 ランバダ゛を踊る実朝
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