古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その五十一

2013年08月04日 05時15分12秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第十三ページ、上の五~六行目

解読 候哉、合点不参候。二十三年已前本社上葺之節

    茂浦々奉加より外ニ三浦より少も合力請不(申)

読み 候や、合点参らず候。二十三年以前、本社上葺の節

    も浦々奉加より外に、三浦より少しも合力請け申さず

解説 最初は「(申し)候哉」・・・持ち合いのお宮だと言ったのか。 「合点不参候」・・・「合点『がってん』出来ない。納得出来ない。 「已前」・・・「以前」と同じ。 「已」は「すでに」等と読みます。「巳」は十二支の「み」。「己」は「おのれ」。 「本社」・・・この神社。 「上葺」・・・『じょうしゅう』屋根葺きの事。「葺」は教えて貰わねば読めない字です。 最後は「之節茂」・・・の際も。「茂」は変体仮名の「も」。 「浦々奉加より外ニ」・・・各浦々の寄付金以外に。 「三浦より少も」・・・出雲大嶋串本の三つの浦からは、一般の寄付以外には少しも。 「合力」・・・『こうりょく』又は『ごうりき』金品を与えること。寄付金。 「請不申」・・・請け申さず。金品を受け取っていない。