古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その六十四

2013年08月17日 06時05分24秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録第十六ページ「神主返答」五行目と日付署名欄

 

解読 此度ニ不限先年之通、当村之御差出しニ書上申候。以上。

         閏五月十四日       神主 佐太夫

読み 此のたびに限らず先年の通り、当村の御差し出しに書き上げ申し候。以上

         うるう五月十四日     神主 佐太夫

 

解説 「此度ニ不限」・・・この度に限らず。今回だけでなく。 「先年之通」・・・前々からの年と同様に。「年」の崩し方を覚えましょう。 「当村の御差出しニ」・・・「当村」・・・上野浦『うわのうら』の事。「御差出しニ」・・・提出書類に。「ニ」の右の縦棒は、送り仮名の「し」になります。「出」の崩し方も注意。 「書上申候」・・・「書」も何度も出ましたが難しい字です。 最後は「以上」。 日付も難解ですが、慣れるが勝ちです。 「神主」も流れから読める字です。