潮御崎神社古記録「乍恐口上」第十四ページ、上の七~八行目
解読 元禄七戌閏五月 御崎神主
江田組大庄屋 浦 儀八郎殿
読み 元禄七いぬうるう五月 みさき神主
江田組大庄屋 浦 儀八郎殿
解説 ここは文章はありません。作成日付と記名及び宛名欄です。
作成文書の年号の表記方法は、最初に「年号」(元禄とか寛永など)を書いて、次に年数、そして十二支(子・丑・寅)が来ます。上記の様に通常は○○年と書きません。 「閏五月」とはその月が閏月の場合に上に「閏」と書きます。旧暦は太陰太陽暦で、十九年に七度の閏月を入れて調節しました。この場合の閏五月とは、その前の月が通常の五月で、五月が終わると閏月の五月が始まります。 この「五」も難解で、「七」にも見えますが、「五」です。形で覚えましょう。 署名(記名)は御崎神主とのみ書いています。 宛名は、潮御崎神社の所在する上野浦『うわのうら』を管轄する江田組の大庄屋 浦儀八郎 となっています。大庄屋の「浦家」は代々「儀」の字のつく名前が多い様です。