古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その六十二

2013年08月15日 07時03分57秒 | 古文書の初歩

 

潮御崎神社古記録、第十六ページ「三ヶ浦申入口上」の二行目

 

解読 左様ニ御心得被成下、大事之義ニ候間愚ニ御心得被成間鋪候。以上

読み 左様に御心得成し下され、大事の義に候間、愚かに御心得成され間じく候。以上。

 

解説 この二行目も字が小さく読みづらい所が多いようです。 最初の「左様に御心得被成下」・・・その様に心得られて。 「被成下」・・・この三字もたいへん難解です。「串本町史」では「成し下され」と読んでいます。「被成」の次は「下」ではない様にみえるのですが。『宿題にしておきます』。 「大事之義ニ候間」・・・たいへん重要な事であるので。 「愚ニ御心得」・・・愚かに考える事。おろそかに思う事。 「被成間鋪候」・・・成されまじく候。たいへん重要な事であるので、おろそかに考える事の無いように願います。「間鋪」も読むのは難しい。当て字です。 最後は「以上」。昨日からのこの二行の文章は、三ヶ浦から御崎神社への申し入れ口上の「追伸」部分になります。