古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その六十

2013年08月13日 07時07分38秒 | 古文書の初歩

 
潮御崎神社古記録第十五ページ、「三ヶ浦申入口上」日付署名宛名欄

解読 五月十三日          大嶋浦庄屋 作左衛門 印

    元禄七甲辰閏五月      出雲浦庄屋 平兵衛 印

                       串本浦庄屋 善之丞 印

    水崎神主            右三ヶ浦肝煎中

        佐太夫 様

 

解説  日付欄の書き方が、はじめに月日が有り、次の行に年号と二度目の月の二行続きになっています。五月が二回出ていますが、「五」の字は、違う人が書いた様に見えます。二行目の「五」の書き方が一般的。 尚「元禄七年」は、「甲戌」キノエイヌの筈なのに、ここでは何故か「甲辰」キノエタツとなっています。勘違いかも知れません。 「水崎神主」・・・殆ど読めませんが、推定です。 「佐太夫様」の「様」も珍しい崩し方です。 下の「大嶋浦」は兎も角、庄屋も難解で、出雲浦・串本浦も推定です。 「右三ヶ浦」の「右」の崩しに注意。 「肝煎中」・・・助役連中一同。肝煎の名前は省略しています。