古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その五十二

2013年08月05日 07時16分17秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第十三ページ、上の七~八行目

解読 申候。其後十一年以前拝殿建立之節串本

    鯔網中より銀子少奉加ニ付請申候。其外

読み 申し候。其の後十一年以前、拝殿建立の節、串本

    鯔網中より銀子少し奉加に付き、請け申し候。其の外

解説 五行目の「已前」に対し、今度は普通の「以前」と言う字を使っています。 次は「拝殿」二回目ですが、「拝」の崩し方に特徴があります。この字が読めたら一流です。 「建立之節」・・・『こんりゅう』の節。の際。「建立」は寺院・神社を新築する事。 最後は下が消えていますが「串本」です。 八行目最初は「鯔網中」・・・ボラ網連中。「ボラ」という魚を獲る網の漁師仲間。 次はよく判りませんが、先生は「より」と読まれました。串本町史では「と」と読んでいます。文意としては「と」と読むよりは「より」ですが、・・・。 次は「銀子少奉加ニ付」・・・現金を少し寄付されたので。 「請申候」・・・受け取った。 最後は「其の外」