古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十二章 乍恐奉願 口上 其の一

2014年11月02日 06時00分55秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「乍恐奉願 口上」第一頁、上の一~二行目

今日から新しい章に入ります。

 

解読 一、私共等五人組合之内、□□方悴□□と申者

    去年来より心得振り不宜候ニ付、心得振取直

読み 一つ、私ども五人組合の内、□□方悴□□と申す者

  去年来より心得ぶり宜しからず候に付き、心得ぶり取り直し

解説 「一」・・・一つと書いていますが、本文書は「一」だけで終わっています。 「私共等」・・・私どもら。 「五人組合」・・・五人組の事。江戸時代の村の統治組織。庄屋、肝煎の下部組織で、近所の五軒を一組とし、キリシタンの取締り・火災・犯罪等の連帯責任を負わせたもの。  「□□」・・・この場合は匿名にさせて頂きます。 「悴」・・・『せがれ』・息子。 最後は「申者」・・・「者」が読みにくい。 「心得振り」・・・心懸け。品行・行い。 「不宜候」・・・この三文字も少し読みにくい。 最後は「取り直し」です。