古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十三章 詫一札之事 其の十

2014年11月27日 06時06分00秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「詫一札之事」第二頁、上の十~十一行目

 

解読 組合由蔵久次郎より自明ニ語出候上者

    両人申出之通相違無之候。左候へ者、大イニ不(調法)

読み 組合由蔵久次郎より自明に語り出候上は、

    両人申し出での通り、相違これ無く候。左候えば大いに不

解説 「組合」・・・五人組合。 「自明ニ」・・・自ら。みずから。 次は読めませんが、「語出」・・・話し出す。 「候上者」・・・候上は。自分から話し出した以上は。 「両人」・・・由蔵と久次郎。 「相違無之候」・・・間違いありません。 「左候へ者」・・・この語も慣用句です。「さそうらえば」。そうであるならば。 「大イニ」・・・今までは「大イ」とか「大ニ」と書いていましたが、はじめて「大イニ」と送り仮名が付いています。これが正しいのだと思います。