古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十三章 詫一札之事 其の七

2014年11月24日 08時30分21秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「詫一札之事」第二頁、上の四~五行目

 

解読 (相調)見候之處、組々与り願出之儀者札入ニ

    仕候へ者、相阿かり候との儀ニ付、札入仕候之(處)

読み (相調べ)見候の処、組々より願い出の儀は札入れに

    仕り候えば、相わかり候との儀に付き、札入れ仕り候の(処)

解説 「見候之處」・・・普通には「見候處」と書き、「之」の字は入れないのですが、本文の作者は「候之處」と書く癖が有るようです。 「組々与り」・・・「与」はヒラカナの元字の「よ」です。 「願出之儀者」・・・願い出の儀は。「出」と「者」が読みにくい。 「札入ニ」・・・札を入れるとは、入札の札を入れる事。 「仕候へ者」・・・仕りそうらえば。札入れでありますので。 「相阿かり候との儀ニ付」・・・「阿かり」は前回で説明しました。「相わかり」。判ったと言う事であるので。 「札入仕候之」・・・札を入れたところ。入札したところ。