「乍恐奉申上返答口上控」第一頁、上の六~七行目
解読 助力ニ相成可申義と右山所持幸右衛門方へ
及相談納得之上入札ニ而上ハ木賣拂稼申候
読み 助力に相成り申すべき義と、右山所持幸右衛門方へ
相談に及び、納得の上入札にて、上わ木売り払い稼ぎ申し候
解説 「可申義と」・・・「義」が普通の崩しと異なり「才」の様にも読めますが、文意から見て「申すべき義」としておきます。「串本町史」も「義」と読んでいます。 「右山」・・・「右」は四行目でも出ました。 「所持」の「所」も慣れるしかない崩し方です。 「及相談」・・・下から返って「相談に及び」。相談し。 「納得之上」・・・比較的読みやすい。 最後は「稼申候」・・・「申」の縦棒が右へ跳ねた部分が「候」と言う字になります。 困っている百姓達に、仕事を与える為に、幸右衛門さんに相談して、植わっている木を売って、仕事をさせて収入を得させると言うこと。
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