2022年度版 渡辺松男研究2の16(2018年11月実施)
【樹上会議】『泡宇宙の蛙』(1999年)P80~
参加者:泉真帆、岡東和子、A・K、T・S、曽我亮子、
渡部慧子、鹿取未放
レポーター:泉真帆 司会と記録:鹿取未放
125 ラジオたんぱで山岳情報聞きていしメボソムシクイ年休をとる
(レポート)
当歌集『泡宇宙の蛙』出版当時は現在のようなインターネットの普及がまだなく、山岳の気象情報は、NHKラジオ第二放送の「気象通報」か、ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)の「高層気象放送」から得ていたという。山岳ではAM放送より短波放送の方が受信も安定しているのだそう。ラジオたんぱにはかつて山岳教室といった番組もあり気象情報のほかに登山に役立つ番組もあったようだ。
一首をみてみよう。メボソムシクイは四国以北の高山の林に飛来する全長13センチほどの鳥で、チョリチョチョとやや濁った声を繰り返す(さえずり)鳥だという(日本野鳥の会のホームページより)。樹上会議のメンバーにメボソムシクイもいたのだ。メボソムシクイはラジオたんぱの山岳情報を聞いていてむくむくとその山へ飛んで行きたくなり、年次有給休暇(年休)を取ったのだという。はて、どこの山へゆくのだろう。(真帆)
(当日意見)
★ラジオを聞いていたのはメボソムシクイですね。(A・K)
★メボソムシクイは樹上会議の一員であり、作者の自画像ののでしょう。ラジオたんぱを聞
いていたら興味をかき立てられて、むしょうに山に行きたくなって年休を取った、そんな
楽しい歌。ネットで見るとメボソムシクイはかわいい鳥ですね。(鹿取)
★この辺りの下の句はいいですね。「メボソムシクイ年休をとる」、「虫がこんなにはっき
り見える」、「羽毛ほど吾はかるくなりたり」みんな端的で詩情があって。(A・K)
【樹上会議】『泡宇宙の蛙』(1999年)P80~
参加者:泉真帆、岡東和子、A・K、T・S、曽我亮子、
渡部慧子、鹿取未放
レポーター:泉真帆 司会と記録:鹿取未放
125 ラジオたんぱで山岳情報聞きていしメボソムシクイ年休をとる
(レポート)
当歌集『泡宇宙の蛙』出版当時は現在のようなインターネットの普及がまだなく、山岳の気象情報は、NHKラジオ第二放送の「気象通報」か、ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)の「高層気象放送」から得ていたという。山岳ではAM放送より短波放送の方が受信も安定しているのだそう。ラジオたんぱにはかつて山岳教室といった番組もあり気象情報のほかに登山に役立つ番組もあったようだ。
一首をみてみよう。メボソムシクイは四国以北の高山の林に飛来する全長13センチほどの鳥で、チョリチョチョとやや濁った声を繰り返す(さえずり)鳥だという(日本野鳥の会のホームページより)。樹上会議のメンバーにメボソムシクイもいたのだ。メボソムシクイはラジオたんぱの山岳情報を聞いていてむくむくとその山へ飛んで行きたくなり、年次有給休暇(年休)を取ったのだという。はて、どこの山へゆくのだろう。(真帆)
(当日意見)
★ラジオを聞いていたのはメボソムシクイですね。(A・K)
★メボソムシクイは樹上会議の一員であり、作者の自画像ののでしょう。ラジオたんぱを聞
いていたら興味をかき立てられて、むしょうに山に行きたくなって年休を取った、そんな
楽しい歌。ネットで見るとメボソムシクイはかわいい鳥ですね。(鹿取)
★この辺りの下の句はいいですね。「メボソムシクイ年休をとる」、「虫がこんなにはっき
り見える」、「羽毛ほど吾はかるくなりたり」みんな端的で詩情があって。(A・K)