2022年度 渡辺松男研究2の19(2019年2月実施)
Ⅲ〈錬金術師〉『泡宇宙の蛙』(1999年)P96~
参加者:泉真帆、M・I、岡東和子、A・K、T・S、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会と記録:鹿取未放
143 うんうんと焼葱を首に巻き付けて風邪(ふうじゃ)の父は座しておるなり
(レポート)
「焼葱を首に巻き付けて」とは民間療法で咽頭の炎症に効くのだろう。それにしてもこの語順が巧みだ。焼葱を首に巻き付けてうんうんうなるなどとはしない。さらに風邪(ふうじゃ)とルビのあることも、ユーモラス。(慧子)
(当日意見)
★葱の香が鼻から入ってそれもいいようですよ。晒しに巻いて使うんですね。昔は火鉢で気
軽に葱が焼けたんですね。(T・S)
★具体的で、この歌いいですね。時代というものが見えてきて。「おりたり」じゃだめで
「おるなり」がいいですね。ふうじゃというふりがなもいい。(A・K)
★「ふうじゃ」が堂々とした感じでいいですね。風邪だけれど臥せっているのでは無くきち
んと座っているのですね。このお父さんの設定は大正生まれか、昭和の初めかもしれな
いけど、そういう風格というか、父親としての大きさを「ふうじゃ」から感じます。
(鹿取)
Ⅲ〈錬金術師〉『泡宇宙の蛙』(1999年)P96~
参加者:泉真帆、M・I、岡東和子、A・K、T・S、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会と記録:鹿取未放
143 うんうんと焼葱を首に巻き付けて風邪(ふうじゃ)の父は座しておるなり
(レポート)
「焼葱を首に巻き付けて」とは民間療法で咽頭の炎症に効くのだろう。それにしてもこの語順が巧みだ。焼葱を首に巻き付けてうんうんうなるなどとはしない。さらに風邪(ふうじゃ)とルビのあることも、ユーモラス。(慧子)
(当日意見)
★葱の香が鼻から入ってそれもいいようですよ。晒しに巻いて使うんですね。昔は火鉢で気
軽に葱が焼けたんですね。(T・S)
★具体的で、この歌いいですね。時代というものが見えてきて。「おりたり」じゃだめで
「おるなり」がいいですね。ふうじゃというふりがなもいい。(A・K)
★「ふうじゃ」が堂々とした感じでいいですね。風邪だけれど臥せっているのでは無くきち
んと座っているのですね。このお父さんの設定は大正生まれか、昭和の初めかもしれな
いけど、そういう風格というか、父親としての大きさを「ふうじゃ」から感じます。
(鹿取)
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