高田世界館にて ネットより
長田新編「原爆の子」より、「雲ながるる果てに」の八木保太郎の書卸したシナリオの映画化で、日教組プロの製作になる。「混血児」の関川秀雄が監督し、「村八分」の宮島義勇が撮影している。
音楽は、「玄海の鰐」の伊福部昭。出演者は「死の追跡」の岡田英次、神田隆、「旅路(1953)」の月丘夢路、「雲ながるる果てに」の山田五十鈴のほかに、河原崎しづ江、町田いさ子等前進座、
東京映画俳優協会、劇団虹の橋等から多数出演している。
ストーリー
広島A高校三年、北川の担任するクラスで原爆当時のラジオ物語を聞いていた大庭みち子は、突然恐怖に失心した。
原爆の白血病によって前から身体の変調を来していたのだ。クラスの三分の一を占める被爆者達にとって、忘れる事の出来ない息づまる様な思い出だった。
それなのに今広島では、平和記念館の影は薄れ、街々に軍艦マーチは高鳴っている。あの日みち子の姉の町子は警報が解除され疎開作業の最中に、米原先生始め級の女学生達...
冒頭の教室でのシーン・・・原爆症という病気とされている 後遺症に悩む子 それをあざ笑う子 抗議する子・・・・原爆投下から7年目という設定の当時でも差別はあったんだと衝撃。。
なんでもなく過ごしていた日 戦争でも毎日しっかりと生きていた広島の人の上に突然落とされた原爆のすごさ。。
B29と思い空を見上げる人 でもなぜか警報がならず 不思議におもっていたら ・・・その後の地獄絵図はまるでドキュメンタリーのようだわ
火がでて逃げ遅れる人 川に飛び込む生徒を必死で守る先生 その時みんなで歌うのが校歌 そして君が代
お父さんが子供を探している時にあびる黒い雨。。 生き延びた少年のその後・・・・原爆で苦しむ人のこと 戦争をするということ 考えさせられます
放射能のついた土地では70年 草も木もはえないといわれ 病院の庭に植えられた大根の芽がでるのを見守る人々 芽がでたときのよろこび・・・・トトロのシーンのようだ
原爆の後遺症がでても 診察はするけれど治療はない。。 紙がぬけ ケロイドのように肌がただれて だまって死を迎えるしかなかった時代 ほんとにモルモットだわ 怒りがわく!
6日は原爆が広島に落ちた日 ともすると忘れそうになる自分を 叱咤されたような気がしたなあ 多くの人にみてほしい 見たほうがいいよ この映画。。