先週ですが名立へ行ったとき 漁港の赤い灯台を見て ふっと ある思いがわいたのです
これ・・・赤い蝋燭みたい! それから妄想が心の中に湧き上がって・・・
赤い蝋燭 もしかしたら 小川未明の赤い蠟燭と人魚って この赤い灯台を見て書いたのでは・・・
大潟町の人魚伝説 名立の赤い灯台 ・・・荒れた海を鎮めるために蝋燭の燃えカスを持って船に乗った
荒れた海を鎮める・・・・日本人なら誰でも知っている 山椒大夫の話に 乳母のエピソードで そんな話があったよね。。
山椒大夫 森鴎外の作品 安寿姫と厨子王の乗った船 母と乳母の乗った船が人買いにだまされ 別々に売られていく
あまりに悲しい母子別れのシーン。。 直江津から船に乗って 最初は並んでいたのが 途中で別れるというあの場所が名立だったとしたら。。。
母を呼ぶ声 子を呼ぶ声 乳母は恐ろしさのあまり海に身を投げる 話はいろいろと変化して
瞽女唄では 乳母は毒蛇になり人買いをのみ込み 親子を助けてめでたしめでたしになったような
その乳母を祀った神社がどこかにあると 聞いたことあったよね 私の妄想はどんどん膨らむ
そして 探してみると茶屋ヶ原という 有間川とうみてらす名立の中間に うばたけ神社があったのです
瞽女ミュージアム高田のYさんのインスタグラムでも 見たことあったのですが 自分でも探してみました
国道8号を名立に向かい走る 押しボタン信号のある 青木トンネルを左折 坂を上るのです
登りきると 右・・・乳母獄神社の看板がありました 子育て神社とのこと・・・? と思ったけど
行ってみます
途中の畑のある空き地に車を停めて 歩いて行きました
今回は赤い蝋燭と人魚の話が もしかして山椒大夫と関係あるのでは? との思い。。
その思いが強くて・・・・物語では蝋燭を灯す神社は 高台で海が見えて 海からも蝋燭の炎が見えるはず・・・
今向かっている乳母獄神社は どんどんと下に降りていき 地下に吸い込まれそうな感覚
うっそうとした林の中を進んでいきます あ! 見えてきた
苔むした 歴史を感じる神社がありました 諏訪社となっている。。
半周りして 鳥居の前に立ちました 狛犬さん 水道・・・・
そして看板
どうやら私が思っていたうばたけさんとは違っているようです
お話の登場人物にこんなにりっぱな神社・・・・違うよな
お参りをしました 鈴とドラ 両方あるね
彫刻が素晴らしくて 暫し見入ってしまいました
波 龍 七宝の玉(しかも赤いし) 看板にかいてある 四海波の霊力とは・・・
親鸞聖人上陸の地でも 日本海の荒海に霊性を感じたと書いてあったし 日本海は神秘的なんだな
言い伝えや瞽女唄は口伝 伝言ゲームのように 創作と実際の話が混ざってしまうことは考えられます
この神社の乳母獄と お話のうばたけが 一緒になったのかしらね
明上院(岩殿山)にも 乳母獄伝説があり 安産の神様ですしね。。
出産や子育ては当時の・・・今も・・・女性にとっては命がけ 強い母性が伝説を生んだのですかね
ここなんですけど 神社の境内ともう一つの建物の間にある大木
私はあんまり霊的な力はありませんが そんな私にもここは何かを感じました
写真にとるとふわっとモヤがかかるけど 実際にはなにもなかったのよね
肉眼ではふつうに 見えるんだけど 写真だとふわっとするの 何枚か撮ったけど全部そうだったのよね
とにかくこの神社は山椒大夫に出てくる うばたけとは違うものだとわかりました
ああ なんだかもう未明の 赤い蠟燭の話は飛んで行ってしまい 私的に うばたけを祀ったのはどこ?
お話の中の人なのに 世の人に思いを寄せられ祀られたという うばたけ(山椒大夫のね)は・・・どこかな で 頭の中はいっぱい
しかし 名立周辺の海はドラマチック 何かを感じずにはいられませんでした
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