狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

東京五輪:外は群衆にも関わらず果たして無観客は正しいのか?(1/3)/Tokyo Olympic:In spite of crowds in outside, without spectator?

2021-08-06 00:00:30 | 日本政治・総合 2018~
 <※本当の投稿日時
  True posted date & time:2021/08/08 23:58>

   (当方の都合にて、投稿日時を変更しております。
    I changed posted date and time for my convenience.)

 ※ 本記事において幾つかの文献と画像を引用する事によって構成しておりますが、本記事により当方は収入を一切受け取っておりません。
 ※ I have made composition by borrowing some references and pictures in this article, but I don't receive the income at all by this article.

 コロナ禍の中での東京オリンピック
  外は多くの群衆であるにも関わらず、果たして無観客は正しいのであろうか?(1/3)
 Tokyo Olympic in COVID-19 disaster.
  In spite of many crowds in outside, is holding without spectator really right?





 新型コロナ・ウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックが依然、続いている中での、東京オリンピック開催。日本政府は、ぎりぎりまで有観客での開催を目指した。一つの競技場当たり1万人以下、もしくは50%以下のどちらか少ない方を、観客数の上限に設定しようとした。しかし、開催地の中心地である東京都の小池百合子知事や、政府の新型コロナ・ウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長らに寄り切られる形で、政府は7月8日、東京都に4回目の緊急事態宣言を発令する方針を固めた。そして同日、開催地の内、東京都、及びその隣接する神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県での競技会場について無観客を決定した。そして、北海道も9日深夜、福島県も10日に、まるで東京都やコロナ対策分科会の意向にドミノ倒しされる様にして、有観客の方針から一転して、無観客を決定した。
 それでも、宮城県、静岡県は有観客で行う方針を変更せず、茨城県も学校連携のみの有観客で行う事として、そんな流れに屈する事無く、連鎖反応する事無く、抵抗した。



出典:2021/07/12付・YouTube・仙台放送ニュースチャンネル「仙台放送ニュースチャンネル『他のイベントと同じ扱い」村井知事“有観客”方針示す 県や利府町に“批判”の声も…〈宮城〉 (21/07/12 19:34)』

 2021/07/09付・AERA「小池百合子知事と尾身茂会長のタッグに五輪無観客で完敗した菅首相の末路」

 東京都の議会を眺めて観ても解る通り、東京都の小池知事の背後には、自身が特別顧問を務める都民ファーストの会は勿論、国政では左翼リベラル系の第一党の立憲民主党、その立憲民主党の議席を上回り議会の15%をも占める共産党、国政では自民党と組みながらもスパイの様に働く公明党と、如何わしい、というよりは、半ば共産主義の様に見受けてしまう程の東京都政やコロナ政策だ。さぞかし、小池知事のそれらに対する忖度の度合いが大きいのであろう。

 また、新型コロナ対策分科会の尾身会長といえば、蛇の組織WHO(世界保健機関)のスポークスマンとしての発言が多い様に見受ける。それは、尾身氏の経歴からも見える。尾身会長は、1999年~2009年まで、そのグローバル機関WHOの西太平洋地域事務局事務局長を務め、2013年にはイルミナティの本拠、スイスのジュネーブに本部を置く世界保健総会(WHA)の会長に就任、2016年には同じくグローバル機関である国際連合の国際的な公衆衛生危機対応タスクフォース委員に就任した。これらの経歴から、尾身氏がグローバリストの人形であり、イルミナティからの要望を伝える役割を果たしている事が見える。
 よって、とかくその言動を見ていると、アメリカの国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長とよく似ている様に思える。ファウチも尾身氏と同様に、コロナ禍の中でアメリカ国内の医学界の最前線に立って、主流メディアを通してグローバリストのプロパガンダを一般の大衆に向けて述べて来た。



「WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて」(尾身茂著、2011/10/21、医学書院刊)
出典:amazon



WHOのシンボル「蛇」
出典:ウィキペディア「世界保健機関

 それで結局は、東京オリンピックは無観客の開会式での幕開けとなった。また競技の殆ども、同様に無観客開催となった。
 しかし、東京オリンピックの開会式が行われた7月23日、それに先立ち、その会場となった東京・国立競技場の外には多くの人々、「群衆」が集まった。それには若者達だけではなく、幼い子供からお年寄りまでも参加していた様だ。そんな中には開会式の会場に入れないからと、せめて雰囲気だけでも味わう為に来たとも述べる人も居た。


YouTube: Crowds Gather Outside Tokyo Stadium Ahead of Olympic Games Opening Ceremony
2021/07/23



7月23日、東京・国立競技場付近(東京都新宿区霞ヶ丘町10番1号)


7月23日12:40頃、航空自衛隊のブルーインパルスが五輪のシンボルマークを空に描く光景を観て歓声を上げる群衆(東京・池袋サンシャイン60展望台)
以上、2点の出典:2021/07/24付・YouTube・【公式】日テレNEWS『【東京オリンピック】異例の「五輪」開幕…“無観客”も人だかり(2021年7月23日放送「news zero」より)』


「開会式を前に国立競技場の近くに集まった人たち=23日午後6時49分、東京都新宿区」
出典:2021/07/24付・西日本新聞「【動画】興奮の群衆、無関心の路上飲み、緊迫する病院、自宅で…東京ルポ」

そして、夜の20時から始まったオリンピック開会式が行われていた最中には、その開会式が行われた会場、東京・国立競技場付近の外では、パブリック・ビューイングをする等しながら楽しむ「群衆」の姿が有った。


YouTube: 東京五輪開会式 会場の外は「有観客」状態(2021年7月25日)
2021/07/25(2021/07/23収録)



「国立競技場の開会式で打ち上げられた花火を撮影する人たち=23日午後8時5分、東京都新宿区」


以上2点の出典:2021/07/24付・西日本新聞「【動画】興奮の群衆、無関心の路上飲み、緊迫する病院、自宅で…東京ルポ」



出典:2021//07/23付・YouTube・Maruchin Broadcast「Tokyo Olympic: Opening Ceremony, Outside of Olympic Stadium 東京オリンピック 開会式 国立競技場の外の様子」



出典:2021/07/23付・YouTube・RT「Crowds outside stadium in Tokyo as Olympic Games opening ceremony is underway」

 また、同じ時間の頃、同じ東京の渋谷区でも「群衆」が見られた。



「多くの人が行き交う東京・渋谷のスクランブル交差点=23日午後7時44分、東京都渋谷区」
出典:2021/07/24付・西日本新聞「【動画】興奮の群衆、無関心の路上飲み、緊迫する病院、自宅で…東京ルポ」

 開催地である日本の多くのファンにとっても非常に残念であったし、せっかくの、念願の、世界最高峰のスポーツ大会に出場する選手達にとっても、無観客の中での競技は可哀想に思える。8月8日までの17日間の開催期間中、拘束される様にして、選手村からの外出規制も選手には掛けられる。
 そんなコロナ禍の中での通例とは全く異なったオリンピックの開催に対し、同情する声が出ている。

 2021/05/30付・HuffPost Japan『「本当に開催したかった形ではない」著名な国際政治学者、東京オリンピックに“同情”を示す』
 2021/07/10付・COURRIER『無観客五輪、海外選手の反応「通常の五輪が開催できないのは日本人にとっても辛いことでしょう」』
 2021/07/19付・HuffPost Japan『五輪関係者、隔離期間でも「15分以内なら外出可能」⇒ 内閣官房が撤回を申し入れへ』


 コロナ・パンデミックの中、世界中で400万人もの死者が出ているとも言われており、そんな中でのオリンピックの開会式は、さすがに華やかなエンターテインメントが盛り沢山のどんちゃん騒ぎという訳にもいかないと五輪運営委員会が判断してか、式典の進行途中で黙祷が挟まれた通り、自粛ムードが漂った。そんな、一見すると無味乾燥にも感じ、また残念にも日本の伝統文化が殆ど盛り込まれなかった事も有ってか、アメリカのNBCがライブ中継した放送の視聴者数は、1988年以降の33年間で最も少なかったらしい。しかし競技が始まると、その数字は大きく回復していったという。



出典:2021/07/25付・Gateway Pundit「Get Woke, Go Broke: Olympic Ratings with Activist Athletes Sink to 33-Year Low (VIDEO)」

 2021/07/25付・Breitbart「33-Year Low: U.S. Viewer Numbers Collapse for Woke Tokyo Olympics Opening」
 2021/07/26付・CNBC「Olympics ratings rebound following the drop in opening ceremonies viewership」


 しかし日本国内では、前に掲げた開会式付近の「群衆」に見られる様に、開会式の模様を生中継したNHKの放送の視聴率は56.4%と高かった。また競技が始まってからも、日本選手のメダル・ラッシュも有ってか、視聴率は高い様だ。



出典:2021/07/29付・日本経済新聞「予想上回る高視聴率 盛り上がるテレビ五輪」

 競技が進む中、東京都では7月28日から3日続けて、新型コロナ・ウイルスの感染者が新たに3000人を超えた。丁度開幕から1週間経った30日、感染者が新たに3300人確認された。直近1週間平均の新規感染者は約2501人で、前週(約1386人)の180.5%だった。前日の29日には、国内で新たに報告された新型コロナ・ウイルスの感染者が、初めて1万人を超えた。
 そして、その30日、政府は新型コロナ・ウイルス対策本部で、オリンピック開催地の埼玉県、千葉県、神奈川県の首都圏3県と、近畿の大阪府に、新型コロナ対策の緊急事態宣言を発令すると決定した。期間は8月2日~31日までで、先に出されていた東京都と沖縄県も、8月22日までの予定を31日までに延長した。また、まん延防止等重点措置も、北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県に適用した。

 28日には、政府の新型コロナ・ウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が「既に医療逼迫が起きており」と煽り、共産党の穀田恵二・国対委員長は「中止すべきだ、今からでも遅くはない」と訴える。しかし同日、立憲民主党や国民民主党の議員は、途中で中止する事は「現実的ではない」と述べた。

 2021/07/28付・産経新聞『尾身会長、東京の感染拡大「危機感の共有必要」』
 2021/07/28付・産経新聞『立民、国民、五輪中止は「現実的でない」』


 日本国内では、昨年から他のイベントで既に「実験」が行われて来た。サッカーのJリーグや、日本では殆ど国技の様にもなって人気の有るプロ野球が、観客数の制限を設けた上で開催して来た。

 新型コロナ・パンデミックが起こる前年の2019年、セントラル・リーグの6球団の主催する合計観客動員数は、14,867,071人(試合数429)、1試合平均では34,655人となり、パシフィック・リーグの6球団の主催する合計観客動員数は、11,669,891人(試合数429)、1試合平均では27,203人となっている。
 2020年のコロナ禍の中で制限された開催では、無観客試合を含めて、セ・リーグが入場者数2,754,626人、試合数360、1試合平均7,652人となっており、パ・リーグが入場者数2,068,952人、試合数360、1試合平均5,747人となっている。セ・リーグのその200万人台は、68年ぶりという。

 本年2021年は、当オリンピック開催中の中断期間(7月19日~8月12日)に入る前までの時点で、同じく無観客試合を含めて、セ・リーグが入場者数2,580,544人、試合数253、1試合平均10,200人となっており、パ・リーグが入場者数1,983,409人、試合数256、1試合平均7,748人となっており、昨年よりはましになっている。セリーグの中で、広島東洋カープは無観客試合が無かった様で、1試合平均はセパ両リーグを通じて最多の15,116人となっている。阪神タイガースは無観客が3試合有った様で、無観客試合を除くと1試合平均9,922人(含めた場合は9,230人)、東京を本拠地とする読売ジャイアンツも同4試合有った様で、同11,685人(同10,598人)となっている。
 また、本年7月に行われたプロ野球オールスター戦は、16日のメットライフドームでの第1戦が1万人、17日の楽天生命パークでの第2戦が収容人数の50%の約1万5000人と、それぞれ観客数の上限が設けられた。そして結果的に、埼玉県での第1戦が8,992人、宮城県での第2戦が14,852人となり、凡そ上限近くにまで達した。

 例年、参加クラブ数18で開催される日本プロサッカーリーグの1部リーグJ1リーグは、本年のみ20クラブが参加して行われている。J1全体の平均観客入場者数は、コロナ前年の2019年に20,751人であったのが、パンデミック発生の2020年には5,796人、本年2021年では6月末頃までの時点で5,658人となっている。

 東京都とコロナ対策分科会に端を発した無観客の流れに抗して有観客の方針を通した宮城県の村井嘉浩知事。2005年から知事を務める村井氏は、元陸上自衛官の一等陸尉で、かつては自由民主党に所属して宮城県議会議員を務め、現在は無所属となっている。
 村井知事は有観客での開催の理由について、2011年の東日本大震災から10年という節目の年に行われる復興五輪に於いて、多くの県民がお世話になった内外の方々に感謝の気持ちを伝える機会となり、ここまで一生懸命に準備を進めて来られた県民やボランティアの方々の為にもなり、五輪が成功すれば世界に感謝のメッセージを伝えられるだけでなく困難を克服したと評価してもらえるかもしれないと、そしてぜひ、足を運んで頂きたいと述べる。また、プロ野球やJリーグが既に有観客で開催されて来ている事から、全てを平等に同じ扱いにしなければならないという観点によるとも述べる。

 村井知事(7月12日)
  「他のイベント、大規模イベントと同じように、オリンピックのサッカー競技も同じように扱うこと…何よりも重要。1万人を上限とする観客数で予定通り試合を行っていただきたい」
   (次のYouTubeより)


YouTube: 「他のイベントと同じ扱い」村井知事“有観客”方針示す 県や利府町に“批判”の声も…〈宮城〉 (21/07/12 19:34)
2021/07/12

 県内の世論も賛否両論に割れており、コロナ感染の拡大に繋がると恐れる人々が居る一方で、有観客での開催を心待ちにしている人々も多かった。

 観光バス常務
  「もともとの有観客でやる形、当初の予定に近ければ近いほど、我々はそちらのほうが良いと考えております」
   (2021/07/16付・FNNプライムオンライン(仙台放送)『「全員不安は全くゼロとは…」“有観客”関係者の思いは 宮城県・仙台市で意見対立』

 村井知事(7月19日)
  「全く何の変更もない。少ない日は3000人、多い日は1万人の観客を入れて有観客で行いたいと思います。その準備を着々と進めています」
  「(観客を入れてやる意義について)直接、被災地に足を運んでいただけるということ。中には沿岸部に足を運ぶ、震災遺構に足を運ぶ人もいるだろうし、何よりもメディアも来る。海外メディアも来る。そういった方は当然、復興五輪…東日本大震災を取り上げながら、自身の国にニュースを配信するでしょうから。その効果も非常に大きい」
   (次のYouTubeより)


YouTube: 「観客を入れてやる」意義 開幕目前…揺れる“観客”問題 宮城スタジアム サッカー競技 (21/07/19 19:32)
2021/07/19



出典:2021/07/21付・YouTube・KHB東日本放送『【中継】五輪サッカー有観客の宮城スタジアム キックオフ直前の様子(20210721OA) 』

 宮城スタジアムでのサッカー女子の一次ラウンド2試合が終了した7月21日、地元では「有観客の実施はよかった」とか、「有観客か無観客かでハラハラした」と安堵する方々が居たという。ただ、経済的効果が見込めない事について商店主等から溜息が漏れたらしい。

 2021/07/21付・産経新聞『「普段の週末より静か」「有観客でよかった」 福島、宮城の会場ルポ』
 
 村井知事(7月21日)
  「残りの8試合も有観客で行いたい」
   (次のYouTubeより)


YouTube: 村井宮城県知事「感染対策は完ぺき。残り8試合も有観客で」宮城スタジアムの五輪サッカー競技を視察(20210721OA)
2021/07/21

 この動画のサムネイル画像(表紙)が「動画の所有者によって無効にされています」と在るのは、この動画の配信元が主流メディアに相当する地上波のテレビ局(ANN(テレビ朝日)系列)で、有観客を宣伝する様な事が危ないと感じているからであろうか?。それは、コロナ感染の拡大を恐れるだけではなく、封鎖政策に反する様なものをアップロードする事で検閲に引っ掛かる事をも気にしているのだろうか?。YouTubeはグローバリストが所有しており、非常に左傾化している為、自己検閲しているのだろうか?



出典:2021/07/22付・YouTube・KHB東日本放送『サッカー有観客 夜遅くまで「直行直帰」呼び掛け(20210722OA)』

 また、次のYouTubeでは、「ブレない男」として、有観客を貫徹した村井知事を評価している。


YouTube: 『朝日新聞』五輪報道の悪意の"印象操作"に物申す!"光も陰も報じます"!?陰ばかりじゃないの?|花田紀凱[月刊Hanada]編集長の『週刊誌欠席裁判』
2021/07/27(2021/07/24収録)

 そして宮城県内で競技が進行する中、28日と31日の分の上限となる1万人のチケットが販売された。宮城スタジアムの感染対策の医療統括責任者は、「選手と一般の人との間で感染が広がるリスクは極めて低い」と述べた。



出典:2021/07/26付・YouTube・KHB東日本放送『五輪サッカー競技の宮城スタジアム「選手から観客への感染リスク極めて低い」(20210726OA)』

 会社員男性(仙台市、77)
  「復興五輪だし、宮城で試合をみられるのをずっと楽しみにしていた」
 サッカー女子・日本選手
  「無観客に比べていろんな人の拍手だったりが聞こえる中でできたのは感謝しているし、よかった。勝てたのもよかった」
  「東北で、いろんな人に感謝してプレーできたんじゃないかと思う」
   (2021/07/27付・産経新聞「届け被災地の声 なでしこ、初の有観客試合で勝利」より)

 東日本大震災の被災地でボランティア活動を続けてきた男性(58)
  「ずっと東北を支援してきて、(同じように支援してくれた)世界中の人たちに感謝を伝えたかった」
 被災した女性(21)
  「レベルの高いプレーに感動した」
  「反対意見があるから気を引き締めて来た」
  「ありがとうミヤギ」
   (2021/07/31付・毎日新聞『世界に「感謝」 五輪有観客開催の宮城スタジアム、12枚の横断幕』より)

 7月25日、宮城県の村井知事は、医療関係者からの反対意見の圧力も有って葛藤し悩んだと述べたが、それと同時に県のトップとして毅然とした態度で有観客を進める事に努めたとも述べた。また今後は、コロナ対策と経済対策について今までとは違った視点で対処し配慮していく必要が有ると述べる。

 村井知事(7月25日)
  「(有観客の判断について)当然悩みました、随分悩みましたけど、悩む姿勢をみせるとスタッフ、県職員、ボランティアに気持ちが伝わって準備にとりかかりづらくなる。しっかりと準備を進めてもらわなければならないわけで、あえてそういう表情を出さないように、態度に出さないよう注意した」
  (2021/07/28付・FNNプライムオンライン(仙台放送)『東京五輪「有観客」判断の葛藤を語る 宮城県 村井知事単独インタビュー』より)

 また村井知事は、開催中、自身も2試合観戦したと言い、宮城県での競技が31日に終了した後、8月2日の会見では、「やって良かった」、「感染拡大のリスクを上回った」と感想を述べた。しかし、宮城スタジアムでのサッカー10試合は、当初の45000人からキャンセルで半数以下の19300人に減少したという。

 村井知事(8月2日)
  「観客やボランティアらが喜び、子連れのお母さんが喜んでいたのが印象的だった。総合的に判断しやって良かった方が(感染拡大の)リスクを上回る」
  「(復興五輪の発信について)外国人観客が皆無で、感謝の目的はなかなか達成できなかった」
  「5万人入るスタジアムなのでもう少し入っても(感染対策は)大丈夫ではなかったか」
   (2021/08/02付・毎日新聞『宮城・村井知事、五輪有観客開催を評価 「感染拡大リスク上回る』より)

 また7月29日の会見で、IOCのバッハ会長は「東京オリンピックでの感染拡大は起きていない」と述べた。

 IOCのバッハ会長
  「東京五輪関係者は最も頻繁に検査されており、別の世界のようなものだ。我々から東京に感染を広げていることはない」
   (2021/07/29付・Sputnik日本『IOC「五輪で感染拡大せず」』より)

 村井知事は、自衛隊出身、つまり退役軍人として、祖国を守る為に自らの命を張る立場を務めて来た事からか、度胸が据わると共に、世間一般の捉え方とは異なるのではないだろうか。戦後、世間一般的には、「身体の命が第一」と、この世での生命至上主義に陥っている人が多い。その一方で、魂、精神の命を顧みない人が多くなってしまっている。

 クリスチャンとしての僕は、この世での身体の命、心臓や脳が生きている状態は100年有るか無いかのほんの一時でしかなく、天国での永遠の命、魂の命に比べれば一瞬でしかないと考え、信じる。クリスチャンは、天国から来て、この世、地球に寄留者として一時的に滞在し、身体の命を終えた後、再び天国に帰る。
 逆に、無神論者はこの世が全てであると考えてしまうし、仏教徒に至ってはこの世での死後、輪廻転生して蛇やトカゲ、イモリ、ヤモリ、カエルに生まれ変わる等とも言っている。人間がそんな爬虫類や両生類に生まれ変わってしまうのならば、フリーメーソン・カルトのダーウィンが述べた進化論、人間はアメーバから進化した、猿やチンパンジーから進化したという屁理屈と同様に、人間に尊厳は無い事となり、人権も何も無い事となってしまう。

 この世の生命第一、身体の命第一となって、新型コロナ・ウィルスに対して多くの人が強迫性神経症となっている様に見える。大した知識も持たずに、そして信仰心も持たずに、必要以上に恐れている。コロナ感染ばかりを重視して、精神、魂の命に繋がる感動や感謝等を軽視する。
 経済封鎖政策と新型コロナ感染とで、果たしてどちらが死者が出ているのだろうか。自粛生活、引きこもり生活で、そんな感動も少なくなり、精神面を病む人が多くなった。欲が少なければまだしも、世間の多くは大概、貪欲なものだ。その貪欲の良し悪しはともかくとして、そうしてストレスも溜まるわで、精神面から身体の命も、より短くしている。

 本ブログ
  2020/11/03付「新型コロナ封鎖と経済解放、どちらが病人・死者が多いのか?/COVID19 blockade or economy release, which is more patient & the dead?」


 ストレスを感じる人が居る一方で、虚しさに転化する人も居るだろう。その虚しく感じ出した事をきっかけとして、イエス・キリストへの信仰を持つ事に向かえば良いのだが、この日本に於いては一般的にそうはならない。虚しくなるのは内面が空っぽ、魂が死んでいるからであって、今までの身体の命ばかり、外面的な見栄、欲望ばかりを重視して来たツケが、心に及んでいるのだ。

 昨年から既に、プロ野球やJリーグで有観客試合を行って来て実証済みであり、その事によるコロナ感染者の集団発生も無かった。コロナ禍の中、ホワイトカラーの労働分野ではテレワークが普及しているが、ブルーカラーではそうもいかないので、普段の電車やバスでの通勤も、通例時よりは少なくなっているのであろうが、少なくとも無乗客とはなっていない。そんな公共交通機関の中でも、未だ感染者のクラスターは発生していない。

 <2/3へ続く→>

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