昨日私はあるユニットのラストライブに行って来ました。
Lilii Kaona(通称リリカオ)という
肩書きとしては「地下アイドル」なのですが、
楽曲やステージプレゼンスなどは
通常のアイドルのイメージとかけ離れた
独自のアーティスティックなステージが展開されます。
そのプロデューサーである三嶋道人くんは
私が20代の頃に参加させていただいた
ファンクバンドのリーダーでした。
その頃から彼の作詞・作曲能力というのは素晴らしく、
その後、関ジャニに提供するような作詞家として活躍して、
独立して、地下アイドルのプロデューサーとなったのでした。
多分、彼ならどんな曲も書けるであろうと思うのですが、
このリリカオに関しては、
メインストリームを敢えて外した独自の世界観を追求し、
それがまた「リリカオ」という他にはない
地下アイドルユニットになったのだろうと思います。
彼がリリカオを手がけるようになって
リリカオの二人のボーカルレッスンをお願いしたい、
ということで連絡がありました。
15年以上ぶりとかでしょうか、
それが多分3年くらい前になるのでしょうか。
ということで、
リリカオの二人、KoyukiとYuka(ゆうか)は
私の教え子ちゃんとなったのでした。
二人は元々お芝居をされていた女優さんで
縁があって三嶋くんと出会ってしまい(笑)
あれよ、あれよという間に
「地下アイドル」活動を始めるようになった。
なので、
二人とも「歌の人」ではないのです。
Koyukiちゃん(写真左)に関しては
歌はまあまあ、悪くはない笑。
レッスンをしばらくやっていくうちに
コントロールもある程度身につけました。
彼女の場合は「私の歌い方」と言うのがあり
(↑本人は意識していないと思うけど)
「ああ、これならこのまま行けばいいんじゃないかな」
ということで、
1年半前?とかにはレッスンは卒業。
彼女は元々ダンスのスキルを身につけていた人で、
リリカオの振り付けは全部彼女。
これがまた本当に美しいのです。
リリカオのパフォーマンスの世界の半分は
彼女の振り付けの美しさであったと思います。
さて、
Yukaちゃん(写真右)。。。
もうね、この人は本当に歌が下手!!!(笑)
最初の頃、マジでどうしようと思ったよ、全く。
とにかく、歌に対してのセンスが全くない!!!
歌というのは、(いや、なんでもそうだと思うけど)
センスが大事。それはね、元々あるか、ないか、
そういうところだと思います。正直。
そんな、歌が下手でセンスが全くないYukaちゃんでしたが、
レッスンにおいては本当に素直な女の子でした。
言われたことを一生懸命、素直にやろうとする人でした。
彼女は、多分、歌は別に嫌いじゃないけど、すごい好きでもない・・・
そういう感じだったのではないかな。
けれど、リリカオのメンバーになり、
プロデューサーからボーカルレッスンに行け、と言われ、
これもまた素直に行った。
なかなかブレイクスルーというものがなく、
私にとっても難しいレッスンでした。
けれども、ブレイクスルーはなかったけれど、
彼女はとにかく最後まで通い続けました。
一度も休んだこともなく、もちろん遅刻だってない。
その彼女の「やめない」という強さが、
いつの間にか「これができるようになった。あれができるようになった。」と
本当にほんの少しずつだけれど、成長していったのです。
「できたー!」という時の私たち二人の喜びたるや!
下手でもセンスなくても(しつこい、笑)
「続けたことが」確実に小さくても実をつけていったのです。
大好きなことをやる、続けるということは簡単。
けれど、そうでもないものを、でも必要だから、という理由で続けるというのは、
大変なことだと思うのですよ。
それは彼女が「自分はリリカオをやっているから」という責任、
例えそれがどこかで割り切っている、ということであっても、
大したものだと思うのです。
最後まで頑張ったYukaちゃん、愛おしい教え子でした。
三嶋くんとリリカオの4年10ヶ月の旅。
それが昨日終わったのでした。
その経緯や思いというのは
昨日三嶋くんが観客の皆さんに配っていた
最後の楽曲のスペシャルバージョンCDに添えられていた
お手紙に書かれています。
彼の誠意と文章力というのには
私はいつも感銘を受けます。
これはきっとファンの方々にも伝わったのではないでしょうか。
私もこのお手紙から
一人の歌手、アーティストとして、
色々改めて考えさせられました。
とても大事なことが書かれています。
何かを続けてゆくこと。
情熱とは何か。
成功とは何か。
そもそも何に向かってゆくのか。
それは、
人間の生の普遍的なテーマではないでしょうか。
何かを始める時。
何かをやめる時。
そこに何があるのか。
理由はあるのか、ないのか。
それは突き動かしてくる何かなのか。
奥深くが分かっている決断。
計算とか、そういうのじゃない。
そんなもの、すぐに覆される。
本当のところ。
そこからの決断は、
始める、でも、終わるでも、
決して後悔というものはないと思うのです。
だから、折り合いをつける、ではなく、
決断、ができるのだと思うのです。
昨日のラストライブ。
嵐のように駆け抜けたリリカオでした。
これまで歌ってきた全ての曲を
歌いきり、踊りきり、
Voidへと帰っていったのでした。
そうVoidとは
そこへ全てが帰り、
全てが生まれる源、
虚空です。
リリカオはそこへ帰り、
KoyukiとYukaはまた
新しく生まれる。
そして三嶋くんも。
だから私は心から祝福したい。
彼らの後悔のない決断と
新たな門出を。
そして、
歌の先生として、
英語の歌詞の作家として、コーラスボーカルとして
リリカオの活動に参加させていただけたことを
心より感謝いたします。
ありがとう、
大好きなKoyuki & Yuka、
そして、
盟友、三嶋くん。
Love, AYUKO
From the void to the light, again and again
*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。
私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます!
https://www.ayukosaito.com
↓日々の「歌ってる動画」をInstagram(IGTVセクション)/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/
↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito
↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA
Lilii Kaona(通称リリカオ)という
肩書きとしては「地下アイドル」なのですが、
楽曲やステージプレゼンスなどは
通常のアイドルのイメージとかけ離れた
独自のアーティスティックなステージが展開されます。
そのプロデューサーである三嶋道人くんは
私が20代の頃に参加させていただいた
ファンクバンドのリーダーでした。
その頃から彼の作詞・作曲能力というのは素晴らしく、
その後、関ジャニに提供するような作詞家として活躍して、
独立して、地下アイドルのプロデューサーとなったのでした。
多分、彼ならどんな曲も書けるであろうと思うのですが、
このリリカオに関しては、
メインストリームを敢えて外した独自の世界観を追求し、
それがまた「リリカオ」という他にはない
地下アイドルユニットになったのだろうと思います。
彼がリリカオを手がけるようになって
リリカオの二人のボーカルレッスンをお願いしたい、
ということで連絡がありました。
15年以上ぶりとかでしょうか、
それが多分3年くらい前になるのでしょうか。
ということで、
リリカオの二人、KoyukiとYuka(ゆうか)は
私の教え子ちゃんとなったのでした。
二人は元々お芝居をされていた女優さんで
縁があって三嶋くんと出会ってしまい(笑)
あれよ、あれよという間に
「地下アイドル」活動を始めるようになった。
なので、
二人とも「歌の人」ではないのです。
Koyukiちゃん(写真左)に関しては
歌はまあまあ、悪くはない笑。
レッスンをしばらくやっていくうちに
コントロールもある程度身につけました。
彼女の場合は「私の歌い方」と言うのがあり
(↑本人は意識していないと思うけど)
「ああ、これならこのまま行けばいいんじゃないかな」
ということで、
1年半前?とかにはレッスンは卒業。
彼女は元々ダンスのスキルを身につけていた人で、
リリカオの振り付けは全部彼女。
これがまた本当に美しいのです。
リリカオのパフォーマンスの世界の半分は
彼女の振り付けの美しさであったと思います。
さて、
Yukaちゃん(写真右)。。。
もうね、この人は本当に歌が下手!!!(笑)
最初の頃、マジでどうしようと思ったよ、全く。
とにかく、歌に対してのセンスが全くない!!!
歌というのは、(いや、なんでもそうだと思うけど)
センスが大事。それはね、元々あるか、ないか、
そういうところだと思います。正直。
そんな、歌が下手でセンスが全くないYukaちゃんでしたが、
レッスンにおいては本当に素直な女の子でした。
言われたことを一生懸命、素直にやろうとする人でした。
彼女は、多分、歌は別に嫌いじゃないけど、すごい好きでもない・・・
そういう感じだったのではないかな。
けれど、リリカオのメンバーになり、
プロデューサーからボーカルレッスンに行け、と言われ、
これもまた素直に行った。
なかなかブレイクスルーというものがなく、
私にとっても難しいレッスンでした。
けれども、ブレイクスルーはなかったけれど、
彼女はとにかく最後まで通い続けました。
一度も休んだこともなく、もちろん遅刻だってない。
その彼女の「やめない」という強さが、
いつの間にか「これができるようになった。あれができるようになった。」と
本当にほんの少しずつだけれど、成長していったのです。
「できたー!」という時の私たち二人の喜びたるや!
下手でもセンスなくても(しつこい、笑)
「続けたことが」確実に小さくても実をつけていったのです。
大好きなことをやる、続けるということは簡単。
けれど、そうでもないものを、でも必要だから、という理由で続けるというのは、
大変なことだと思うのですよ。
それは彼女が「自分はリリカオをやっているから」という責任、
例えそれがどこかで割り切っている、ということであっても、
大したものだと思うのです。
最後まで頑張ったYukaちゃん、愛おしい教え子でした。
三嶋くんとリリカオの4年10ヶ月の旅。
それが昨日終わったのでした。
その経緯や思いというのは
昨日三嶋くんが観客の皆さんに配っていた
最後の楽曲のスペシャルバージョンCDに添えられていた
お手紙に書かれています。
彼の誠意と文章力というのには
私はいつも感銘を受けます。
これはきっとファンの方々にも伝わったのではないでしょうか。
私もこのお手紙から
一人の歌手、アーティストとして、
色々改めて考えさせられました。
とても大事なことが書かれています。
何かを続けてゆくこと。
情熱とは何か。
成功とは何か。
そもそも何に向かってゆくのか。
それは、
人間の生の普遍的なテーマではないでしょうか。
何かを始める時。
何かをやめる時。
そこに何があるのか。
理由はあるのか、ないのか。
それは突き動かしてくる何かなのか。
奥深くが分かっている決断。
計算とか、そういうのじゃない。
そんなもの、すぐに覆される。
本当のところ。
そこからの決断は、
始める、でも、終わるでも、
決して後悔というものはないと思うのです。
だから、折り合いをつける、ではなく、
決断、ができるのだと思うのです。
昨日のラストライブ。
嵐のように駆け抜けたリリカオでした。
これまで歌ってきた全ての曲を
歌いきり、踊りきり、
Voidへと帰っていったのでした。
そうVoidとは
そこへ全てが帰り、
全てが生まれる源、
虚空です。
リリカオはそこへ帰り、
KoyukiとYukaはまた
新しく生まれる。
そして三嶋くんも。
だから私は心から祝福したい。
彼らの後悔のない決断と
新たな門出を。
そして、
歌の先生として、
英語の歌詞の作家として、コーラスボーカルとして
リリカオの活動に参加させていただけたことを
心より感謝いたします。
ありがとう、
大好きなKoyuki & Yuka、
そして、
盟友、三嶋くん。
Love, AYUKO
From the void to the light, again and again
*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
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それから私の歌も視聴できます!
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↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
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