AYUKO Soul Quest. "スピってるがフィジってる"

元気になってくれ。
自分にときめいてくれ。
そして愛を見つけてくれ。

Clear Land(更地)

2022年07月09日 | 生きていると
すごいジェットコースターに乗って
グルングルン、心臓バクバク、頭グルングルン・・・

の後に、
最後スーッと元の場所に戻るじゃない?
急にやってくる静けさのような。
安堵感のような。


何十年もジェットコースターなんか乗ってないけれど、
今、思い出しました。

今の私が感じているものはそれだ。


どれくらいぶりだろう。

何ヶ月もジェットコースターに乗っていたような。

ようやく降りれるかと思いきや、
「はい!もう一周行くよ〜〜〜!!!」というのが
一体何度あったであろう。


しかし、どうも今日、今、
ジェットコースターが静かにプスーっと音を立てて止まり、
安全装置がぐーっと上に上がって、
「は〜い、降りてくださ〜い!」という声が聞こえる気がする。


あまりに久しぶりに降り立った地上は
以前と違うような感じさえする。


静かだ。


何もない。


更地のようだ。
でも殺風景ということではなく、
ただ、不要なものがすっかりなくなって、
ここに新しいものを建ててゆく、描いてゆく、
なんだか真っ白いキャンバスのようだ。



ジェットコースターがすっかり当たり前になっていたので、
「いいの?静かでいいの?何にもなくていいの?」と
なんだか変な気持ちさえする。


気味が悪い、笑。
嵐の前の静けさとかってやめてよ、頼むから。
(何度も騙されたからね。)


でも、なんか、
騙されてはなさそうな予感がする。



そうか。
静かで穏やかでいいんだね。



自分の心にこういう場所がまだあったということに驚く。
いや、ずっとあったのだろうけど、
なんせジェットコースターで宙ぶらりんになっていたから、
なかなか辿り着けなかったんだな。


降り立った更地というのは
「私」か。


なるほど。



しばし更地に吹く風を感じよう。
穏やかさの中で安心することを自分に許そう。
深呼吸すれば、古(いにしえ)の夢と記憶が
何かを運んできてくれるかもしれない。


ちょっと怖くなった時も
きっとおんなじ気持ちの仲間がどこかにいるさ。
冒険者たちが。





「さて、何を建てようかな。・・・やっぱ愛だな。」






*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。


私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます!

https://www.ayukosaito.com


↓日々の「歌ってる動画」をInstagram(IGTVセクション)/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/

↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito

↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA

タワレコで砂漠に雨が降る

2022年07月07日 | 音楽と歌と私と・・・
昨日、7月6日、
私は特別な用事があって
渋谷のタワーレコードに行きました。

かつて「私の庭」のようであったその場所に
足を踏み入れて、CDを買うというのは、
多分、15年以上ぶりだったと思います。


特別な用事というのは、
私の長年の親愛なる人、
シンガーソングライターであるハルナ
(私はハルちゃんと呼んでいる)
ついにデビューアルバム「Hometown」をリリース、
というのが昨日だったからです。


(そのハルちゃんとデビューアルバムのお話は、
きっと別の機会でお話をさせてください。
サラッとついでに書けることではないのです。)


ですので、今日は
15年以上ぶりのタワレコ体験についてお話を。


お昼頃渋谷に着いた私はお腹がぺこぺこで
まずは腹ごしらえをせねばとなり、
本当は私はお昼は軽くパンとかを食べるのが好きなのですが、
意外と渋谷というのは、
パン屋さん、かつ食べる場所も付いてる、っていうのがない?
スペイン坂にある老舗『人間関係』(知っている人は知っている)も考えましたが、
う〜〜ん、なんとなくピンと来ない。


じゃあ、何にピンと来たかったって



まさかのシェーキーズのバイキングランチ



「お昼は軽くパンがいい」って嘘じゃないか。
これまたもう15年ぶりどころの騒ぎじゃないよっ、
高校生ぶりかい?っていうくらいの久々でして。


今回はタワレコ体験のお話なので、シェーキーズ体験は割愛させていただきますが、
なかなかの久々体験だったので、シェーキーズで撮った写真などをfacebookで載せましたら、
あるお友達が「店のチョイスが、さすが若い」というコメントをくれて、
そして、その「若い」という言葉から思ったよ。
ち・・・違う。若いんじゃない。「古い」んだ、私の店のチョイスは・・・!
昭和時代なんだよ、そのチョイスのセンスが・・・と、愕然としたのでありました。


ピザとポテトとパスタでお腹がいっぱいになり、
やや重い体で
マイ・オールド・ガーデン・タワレコへ。



Twitterで見ていたとおり、
入り口入って真正面に山下達郎さんのニューアルバム「Softly」、
・・・の横にハルちゃんのデビューアルバムが!
(ハルちゃんはずっと達郎さんのツアーメンバーとして活躍していて、
今回のアルバムには、達郎さんもコーラスアレンジとコーラスで
参加していらっしゃるのですよ!)



おお、ハルちゃん、ついにここまで来たね。


彼女のCDを手に取り、
そして一瞬迷ったが、「まあ、せっかくなので(←超失礼」ということで
達郎さんのCDも手に取り、
お会計をいたしましたよ。




そうか。
こうやってCDを買うのも15年以上ぶりだ・・・。


急にタワレコカウンターが懐かしくなるのでした。
というより、とても不思議な感覚でした。
なんかタイムスリップしたような。



ここでミッション・コンプリート。


でも、せっかくだからもっと見て行こうかな。。。


フロアガイドを見てみると、
今は、クラシック、Jazz 、洋楽全般が
全部7階にあるのね。
(以前は洋楽だけで1フロア使ってなかったっけ?)


一階の右手にはエスカレーター。
ああ、これも思い出したよ。
昇ったり降りたりしていたな、かつて。


でも7階に行きたいから、エレベーターにしよう・・・
どこだっけ・・・?あ!奥だ、左の奥だ!
と思い出しました。


そうそう。
エレベーターはここだった。。。
(色々思い出してきました。
なんてったって15年以上ぶりですから)


それは外が見えるエレベーターで
私は乗り込みました。


すると。



また泣いてるんかい、私よ?!



ここのところ
こんなことばかりだ。

平日の昼間、ガラガラだし、エレベーターも一人でしたので、
「私はまた泣いている」と涙を流しておりました。


なんでしょう、15年以上放っておいたもの、
奥に閉まってしまったもの、
「もういいや」と背を向けたもの、


そういうものが、
ドドーーーーーーっと戻ってきたような感じでした。


「おいおい、忘れんなよ。忘れちゃダメなんだよ。
そろそろ思い出しなさいな。」



それらは怒ってるんじゃないんだ。
すごい楽しそうに笑ってるのよ。
楽しそうに私のところに戻ってきて
私の手を取って「さあ、歌おうよ!踊ろうよ!」、
そんな風に言っているようで。



7階に着くと、
そこもまたお客さんはほとんどいなくて。


特にお目当のものはなかったけれど、
なんとなくグルッと廻って・・・
ちょうど私が好きな、でも、youtubeとかでしか聴いたことなかった、
Jon BatisteというSoul系アーティストのアルバムが試聴できるコーナーがあって・・・



ああ!
この試聴機にかかってるヘッドフォンを手に取って、
頭に装着する感覚!
全く進化してない(進化しようがない)、試聴用CDプレーヤー!
「Play」を押すと、
ご機嫌なOld SchoolなSoul Musicが流れてくる。


ひゃ〜〜〜!
わ〜〜〜〜〜〜い!
楽しい〜〜〜〜〜!


周りに誰もいないこをいいことに、
ヘッドフォンが千切れない程度に踊りましたよ。



タワレコで砂漠に雨が降ってきた





そう、砂漠に雨が降ってきた。
砂漠に雨が降ると、きっとこんな気持ちなんだろう。
砂漠になっていたことすら気づいてなかった。


アメリカにいた時は
ほぼ毎日、学校の近くのタワレコに通いました。
25歳の時に帰国してから、
私は今度は渋谷のHMVとタワレコに通いました。
33歳くらいまでだったろうな。


でも少しずつ、つまんなくなってきてしまった。
音楽が、というよりも、自分が歩んでる道が。
その先に面白いものを見据えることができなくなってしまった。
私は自分が歌う目的を失ったのです、その頃。



そこから
結婚、出産、育児・・・
2016年の一念発起の歌手復帰。


2005年くらいから2015年くらいまでの10年間というのが、
まさに私にとっては、
音楽的砂漠時代となったのですね。


聴かなくなりました。
新しいアーティストにも全く興味がなかった。
実家には10代からコツコツ貯めた数百枚のCDを残したまま、
私は音楽から離れていったのですね。



2016年に歌手復帰をして、
プロのお仕事とは別に、
「自分が歌いたい歌を歌う」LIVE活動・・・
活動、という意味では初めて
「活動しよう」と思ったのですね。


2020年、コロナというものが世界を覆い尽くし、
さあ、活動再開か、という時に
昨年末に個人的に内面で大シフトが起きて、
かれこれ6ヶ月以上の



暗黒時代、笑。




を、そろそろ終わらせろ!
という意味での、昨日のタワレコ体験だったように思うのです。





満を持しての、
タワレコとの再会。

満を持してのハルちゃんのデビュー、からの、
避けようものないタワレコとの再会。



これはね、
Youtubeでも、
Spotifyでもダメでね。



全身で感じて、思い出す必要があったのだと思います。


何をって、
私が通ってきた道。
かつて、私がこの足で歩いた道。


新たな道を歩むために、
過去から思い出さなければならないことが
きっとあるのです。


掘り返さなければならないもの。



Jon Batisteのご機嫌な音楽を
ヘッドフォンで聴きながら、
踊らずにはいられないほど楽しくて、



タワレコを後にしながら、


随分と私は「深刻」になってたな、
楽しい気持ちを自分に許さないようになっていたな、
と思いました。
そうすると、自分の中から出たいものが出られない。
それは純粋な喜びではないでしょうか。
そもそも、そこから全て始まったのではないだろうか。


純粋な喜びを覆っていたものが深刻さだっとしたら、
昨日私は随分と大事な体験をしたと思います。




さあ!
歌おうよ!
踊ろうよ!



何度もそこに帰らないといけないです。


タワレコで砂漠に降った雨は
そういう感覚を思い出させてくれました。






渋谷タワーレコード。正面にはどどーんとね。


涙のエレベーターを降りて、目の前に広がった世界。


懐かしいヘッドフォンを装着して、Jon Batisterをノリノリで聴く。



上→ハルナ「Hometown」下・左から→山下達郎 Jon Batiste Silk Sonic
CDってね、アーティストからの贈り物、宝物のような感じがします。
CDプレーヤーで、「大事に聴く」のです。










*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。


私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます!

https://www.ayukosaito.com


↓日々の「歌ってる動画」をInstagram(IGTVセクション)/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/

↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito

↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA

風の物語

2022年07月05日 | 詩と言葉
空は怪しい感じで
小雨が降ってきた。
強い湿った風がビュンビュンと吹いている。


こんな午後は
私は体を抜け出して、
風の世界、
龍の世界へと遊びに行く。


風が強いということは
龍たちがお勤めで大忙しということ。

案の定、
たくさんの龍たちが飛び交っていて、
その様はなんだかすごい入り乱れた高速道路のように見える。


私の前に一頭の龍が止まった。
「はい、お乗りなさい。」
そんな風に言ってるような感じなので
私はその龍の背中に乗せてもらった。


この龍は全身がエメラルド色に輝いていて
大きな瞳はキラキラと強く優しく輝いていた。


私を乗せると、
龍は風の中をすごい速さで進んでいった。
今日の「お勤め」の現場に連れて行ってくれるらしい。


「あなたの今日のお勤めはなんなの?」と聞くと
「縁結びだ」と言う。


なんと。
龍は縁結びのお手伝いもしてくれるのか。
「もしかしたら、あれも、これも・・・」と
私の中で大好きな人たちの顔が浮かぶ。


そして龍は続けた。


「縁結びの手伝いと言ってもね、
みんな生まれる前から約束をしてきているんだ。
たくさんの人と約束をしてきているのだけど、
特に深い学びを共にするという約束をする相手がいてね。
もちろん人間として生まれる時に全部忘れちゃうけれどね。
だから私たちは宇宙の法則と流れに則って、
ちゃんと出会うように仕向けるんだよ。
そこから先は人間の自由意志によるものなんだ。
自由意志とは、つまり、自分で行動を選択するということ。
全部忘れて生まれるということは、そういうことなんだ。
自由意志があるからこそ、色々なことを学べる。
あっち行ったり、こっち行ったり。」


「けれど、行き先はちゃんと魂が知っている。」


顔に当たる風がなんとも爽快だ。
顔を撫で、たなびく髪の中をビュンビュン通り抜けてゆく。


そして、龍は更に続けた。


「出会う前から愛し合っているんだ。」


「出会う前から愛し合ってる?
つまり初めて会った人でも、もし約束していた人だったら、
もうその人と愛し合ってるということ?」と私は聞いた。


「そうだよ。魂同士がね。
それを思い出してゆくための旅なんだよ。
その旅をしながら、魂が成長していくんだ。
人間というのは色々な制限があるだろう?
生まれた時から、色々な人や社会と触れて、
どんどん制限がついていってしまう。
家族、国、文化、歴史の中で築かれてきてしまった窮屈な考え方だ。
そして、色々な人を通して、傷つけたり、傷ついたりするだろう?
そうするとどんどん心にも制限がついていってしまうんだ。
その制限から少しずつ自由になりながら、
その人との約束、愛を思い出すんだ。」



最初から愛し合ってんなら、
とっとと愛し合えばいいのに、
なんだかめんどくさいなあ、
と私は心の中で思った。


「そう。
人間というのは不思議だね。
愛を心底求めながら、
愛が怖いんだ。
この矛盾を解いていくことこそが、
約束してきた人と一緒にやることなんだ。
だから、このお勤めはとても大事なんだよ。
愛がかかってるからね!」


そう言って、龍はフフフと笑った。


「さて、そろそろ現場に着いたようだ」


見下ろすと・・・




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日の風を感じていたら、
なんだか物語が始まってしまいました。
さて、この「つづき」はあるのか?!
(う〜ん・・・)



『エメラルドの龍の背中に乗って、愛のお勤め見学』







*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。


私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます!

https://www.ayukosaito.com


↓日々の「歌ってる動画」をInstagram(IGTVセクション)/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/

↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito

↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA

思いがけない涙

2022年07月04日 | 生きていると
一昨日は教え子だった
地下アイドルユニット「リリカオ」のラストライブがありました。
そして昨日、
なんだかどうしても、彼らへの想いを綴りたく、
ブログに書かせていただきました。

あくまでも
歌の先生だった私目線の、
私の想い、というものでしたが、
思いがけず多くの方々が読んでくださり、
リリカオをずっと愛し続けた皆様と
何か分かち合えたのなら、
そんな嬉しいことはありません。


今日はそのライブで起きた、
全くもって私の個人的なお話。

そう、私の「いつもの」ブログです。



さて、当日、
私は2時間ずっと立っている自身が本当になく、
途中、マジ倒れたらどうしよう(大げさ)という不安もあり、
実は関係者席に座らせていただいたのでした。
(でも結果、9割立ってた!!!)


横に4つのパイプ椅子。
それが2列で全8席。
PAの真ん前、一番後ろ、
前のフロアよりちょっと高いところにあって、
でも立てば会場全部が見渡せる、
とてもありがたい場所でした。
(座ると何も見えない、笑)


私は2列目に席をいただきました。
1列目にはKoyukiちゃんのご両親。
(以前、楽屋でお目にかかりました。)
そして横に並んで、Yuka(ゆうか)ちゃんのご家族。

Yukaちゃんの方は男性二人だったのですが、
多分・・・一人はお兄様?
そしてもう一人は・・・
私はお祖父様だったと思うのですが。
(お父上だったら失礼しました!
でも彼女の年齢などを考えると、
お祖父様でいらしたのではないかと。
お祖父様と言っても70代くらいのお元気な殿方。
とりあえず、ここではそういうことにさせていただいて・・・)


場所は下北沢にあるシャングリラという
結構な大きさのオールスタンディングな会場。
スタート前にはもう大混雑の熱気ムンムン。


お祖父様にしたら、
こんな場所、初めてでいらっしゃったのではないでしょうか。
「まあ、とりあえずは座っていよう」、
そんな感じでした。


さて、いよいよLIVEスタート。
横のお兄様は早速立って(私も)参戦。
ですが、お祖父様はずっと座っていらっしゃる。
お祖父様に届いているのは、
爆音の音楽のみであります。


でも、ずーーっと座ったまま。
私はちょうど斜め後ろにいたのですが、
途中、ちょっと心配になったくらいでして。


お辛いのかしら。。。
人多いし、爆音だし。。。



とは言え、
我が教え子最後の舞台。
セットリストも素晴らしく、
パフォーマンスも素晴らしく、
私は引き込められていったのでした。



そして。


それは2ndセットの始まりの時だったか。
(因みに全部で3セット)



ついにお祖父様が立ち上がった!!!



おお!
ちょっとした驚きと感動を覚えた私でございました。



そして立ち上がってちょっとすると、
お祖父様は


Yukaちゃんに向かって
両腕を大きく大きく振った!
「お〜〜い!!!頑張れよ〜〜!!」って感じで。



ちょうど頭の上で手拍子をするような曲ではなかったので、
Yukaちゃんからは絶対に見えたはず。
もちろんパフォーマンス中だから、それに応えてはいなかったけれど、
ちょっと恥ずかしいような、でも、とっても嬉しかったんじゃないかな。



ずっと座っていらしたお祖父様が
突然立ち上がり、突然Yukaちゃんに向かって両腕を大きく降って・・・


なんて微笑ましいんだろう、なんて気持ちで見ていましたら。




なんと不覚にも、
私の目に涙がこみ上げて来て
どんどん溢れて出すではないですか。





私は、父を思い出していたのでした。



父は今から13年前に亡くなりました。
別に今も父を思って泣いて暮らしてるなんてことはなく、笑、
でもたまに辛いことがあると、泣く・・・たまにね。


でも、まさかLIVE会場で思い出すとは本当に思っていませんでした。



ステージにいるYukaちゃんが私で、
お祖父様が私の父、と思ったのでしょうね。


そう思ったら涙が止まらなくなったのでした。
声を上げそうなほどでした。


ああ、父にはちゃんと私のステージを見てもらうことができなかったな、と。
でも、もし生きてたら、私はLIVEをする度に、
父を観客席に見つけていただろう、と。母と一緒にいる父を。

そして、Yukaちゃんのおじいちゃんみたいに、
派手に手を振ることはなくても(笑)
一生懸命応援してくれたんだろうな、と。

もちろん、
もう亡くなったけれど、
肉体は離れても
私のLIVEはきっと見てくれている、と
思っている。



けれど、生で観てほしかったなあ。
そして、直接、「あこ、歌上手だったよ!」と褒めてほしかったなあ。



上手・・・だなんて、今更と思うでしょ?
プロだし、上手なのは当たり前だし。


でもね、父だったらいいのです。
「上手だね!」、そんな小さな子供に言うような褒め言葉で。




Yukaちゃんとお祖父様の二人の姿から、
自分と父を思い出し、
涙涙となるなんて、
誰が予想していたでしょう。


「いかん、目の下が真っ黒になる!」と
急いでハンカチで拭い、
それでもしばらく流れる涙・・・
ま、いいか。
悲しい涙じゃないんだから。


素敵な涙じゃないか、これは。



Yuka(私)とおじいちゃん(父)の物語。



これは私個人的な
リリカオ・ラストライブの
「スペシャル番外編」です。



ありがとうね。





LIVE前に寄った会場近くにある老舗喫茶店。(20代、30代の時、よく行きました)
外の世界から隔離されたような、静かで、昼間でもちょっと薄暗くてランプがついている。
アイスコーヒーの魔法のような美味しさに酔いしれてしまった。













*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。


私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます!

https://www.ayukosaito.com


↓日々の「歌ってる動画」をInstagram(IGTVセクション)/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/

↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito

↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA

To The Void 〜ある地下アイドルのラストライブから〜

2022年07月03日 | 生きていると
昨日私はあるユニットのラストライブに行って来ました。

Lilii Kaona(通称リリカオ)という
肩書きとしては「地下アイドル」なのですが、
楽曲やステージプレゼンスなどは
通常のアイドルのイメージとかけ離れた
独自のアーティスティックなステージが展開されます。


そのプロデューサーである三嶋道人くんは
私が20代の頃に参加させていただいた
ファンクバンドのリーダーでした。
その頃から彼の作詞・作曲能力というのは素晴らしく、
その後、関ジャニに提供するような作詞家として活躍して、
独立して、地下アイドルのプロデューサーとなったのでした。


多分、彼ならどんな曲も書けるであろうと思うのですが、
このリリカオに関しては、
メインストリームを敢えて外した独自の世界観を追求し、
それがまた「リリカオ」という他にはない
地下アイドルユニットになったのだろうと思います。


彼がリリカオを手がけるようになって
リリカオの二人のボーカルレッスンをお願いしたい、
ということで連絡がありました。
15年以上ぶりとかでしょうか、


それが多分3年くらい前になるのでしょうか。


ということで、
リリカオの二人、KoyukiとYuka(ゆうか)は
私の教え子ちゃんとなったのでした。


二人は元々お芝居をされていた女優さんで
縁があって三嶋くんと出会ってしまい(笑)
あれよ、あれよという間に
「地下アイドル」活動を始めるようになった。


なので、
二人とも「歌の人」ではないのです。





Koyukiちゃん(写真左)に関しては
歌はまあまあ、悪くはない笑。
レッスンをしばらくやっていくうちに
コントロールもある程度身につけました。
彼女の場合は「私の歌い方」と言うのがあり
(↑本人は意識していないと思うけど)
「ああ、これならこのまま行けばいいんじゃないかな」
ということで、
1年半前?とかにはレッスンは卒業。
彼女は元々ダンスのスキルを身につけていた人で、
リリカオの振り付けは全部彼女。
これがまた本当に美しいのです。
リリカオのパフォーマンスの世界の半分は
彼女の振り付けの美しさであったと思います。


さて、
Yukaちゃん(写真右)。。。
もうね、この人は本当に歌が下手!!!(笑)
最初の頃、マジでどうしようと思ったよ、全く。
とにかく、歌に対してのセンスが全くない!!!
歌というのは、(いや、なんでもそうだと思うけど)
センスが大事。それはね、元々あるか、ないか、
そういうところだと思います。正直。
そんな、歌が下手でセンスが全くないYukaちゃんでしたが、
レッスンにおいては本当に素直な女の子でした。
言われたことを一生懸命、素直にやろうとする人でした。
彼女は、多分、歌は別に嫌いじゃないけど、すごい好きでもない・・・
そういう感じだったのではないかな。
けれど、リリカオのメンバーになり、
プロデューサーからボーカルレッスンに行け、と言われ、
これもまた素直に行った。
なかなかブレイクスルーというものがなく、
私にとっても難しいレッスンでした。
けれども、ブレイクスルーはなかったけれど、
彼女はとにかく最後まで通い続けました。
一度も休んだこともなく、もちろん遅刻だってない。
その彼女の「やめない」という強さが、
いつの間にか「これができるようになった。あれができるようになった。」と
本当にほんの少しずつだけれど、成長していったのです。
「できたー!」という時の私たち二人の喜びたるや!
下手でもセンスなくても(しつこい、笑)
「続けたことが」確実に小さくても実をつけていったのです。
大好きなことをやる、続けるということは簡単。
けれど、そうでもないものを、でも必要だから、という理由で続けるというのは、
大変なことだと思うのですよ。
それは彼女が「自分はリリカオをやっているから」という責任、
例えそれがどこかで割り切っている、ということであっても、
大したものだと思うのです。
最後まで頑張ったYukaちゃん、愛おしい教え子でした。


三嶋くんとリリカオの4年10ヶ月の旅。


それが昨日終わったのでした。


その経緯や思いというのは
昨日三嶋くんが観客の皆さんに配っていた
最後の楽曲のスペシャルバージョンCDに添えられていた
お手紙に書かれています。





彼の誠意と文章力というのには
私はいつも感銘を受けます。
これはきっとファンの方々にも伝わったのではないでしょうか。

私もこのお手紙から
一人の歌手、アーティストとして、
色々改めて考えさせられました。
とても大事なことが書かれています。


何かを続けてゆくこと。
情熱とは何か。
成功とは何か。
そもそも何に向かってゆくのか。


それは、
人間の生の普遍的なテーマではないでしょうか。


何かを始める時。
何かをやめる時。


そこに何があるのか。
理由はあるのか、ないのか。

それは突き動かしてくる何かなのか。

奥深くが分かっている決断。


計算とか、そういうのじゃない。
そんなもの、すぐに覆される。


本当のところ。


そこからの決断は、
始める、でも、終わるでも、
決して後悔というものはないと思うのです。


だから、折り合いをつける、ではなく、
決断、ができるのだと思うのです。



昨日のラストライブ。
嵐のように駆け抜けたリリカオでした。
これまで歌ってきた全ての曲を
歌いきり、踊りきり、


Voidへと帰っていったのでした。


そうVoidとは
そこへ全てが帰り、
全てが生まれる源、
虚空です。


リリカオはそこへ帰り、
KoyukiとYukaはまた
新しく生まれる。

そして三嶋くんも。


だから私は心から祝福したい。
彼らの後悔のない決断と
新たな門出を。


そして、
歌の先生として、
英語の歌詞の作家として、コーラスボーカルとして
リリカオの活動に参加させていただけたことを
心より感謝いたします。


ありがとう、
大好きなKoyuki & Yuka、
そして、
盟友、三嶋くん。


Love, AYUKO




From the void to the light, again and again







*聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております!
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ!
クリックしてすぐに聴けるようになっています。


私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます!

https://www.ayukosaito.com


↓日々の「歌ってる動画」をInstagram(IGTVセクション)/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/

↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』(短い言葉)を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito

↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA