アメリカの銃乱射事件がどうして日本の7時のニュースのトップ事項なのよ、と思った夕べから一夜明けてみるに、なんかまたメディアの騒ぎが突出しているような感じがする。
で、率直にいって世界中の多くの人がこういう展開にもう、なんてか、あきらめの気持ちd見てるような気がするわけですね。またか、みたいな。911の話が明らかになるまで続くんでしょうね、これとか思ってみたりもする。
そもそも、なんの言われもなく100万人以上の人間が殺され、その何倍もの人間の安定した生活が破壊され、国が壊されている状況に対する真剣な議論も報道もないという時点で、現在はまさに異常な状態だという認識がとても重要だと思う。
つまり、主要メディアの報道がおかしいなんて嘆いている場合ではなくて、主要メディアと立ち向かって聞き分ける態度に出ないとその民族の将来はない、みたいな感じじゃないですかね。
というわけで、そうなってくると、once in your life time (あんたの一生で一回)などと言うキャッチフレーズが聞かれるたりもするイギリスのEU離脱問題は実に大きいんだよな、と思わずにはいられない。
それかあらぬか、ネオコン批判で有名なPaul Craig Robertsは最近の動画では、当然のようにブリッツ、出るんだ! という判断をしていた。(BritsというのはUKの人々に対するカジュアルな総称)
Dr. Paul Craig Roberts 2016 : Vote BREXIT - End the EU, a CIA Covert Operation
https://www.youtube.com/watch?v=9otn_5LVQq8
EUというのはそもそもCIAが企んで支援していったプロジェクトだというのは、前にも書いた通り。
で、そんなことよりもこれが重要だと思ったのは権利、自由、議会制民主主義とブリッツの話。かいつまんでいえば、現在の政治システム、人々が政権に抗する形を作ってきたのはブリッツ1000年の賜物だろ、今のままEUにいてネオコンUSAの支配を受けるということはそれを捨てることになるんだからな、という話があって、ああ、やっぱり現在ブリテンで脱EUの運動をしている人たちと反ネオコングループは気脈が通じるんだなと思った。
で、私もこの点は賛成ですね。イギリスなるもののは総体としては後年シオニストとなる人たちとの妥協の産物として存在してるし、海賊でもあるから最終的に悪の巣窟のようにみなされがちだし、それは確かにそう。
しかし、その一方で、国と政府を分けて(あるいはnationとgovernmentを分けて)、議会を通して政府の管理責任を追及するという仕組みを作っていったのはやっぱりブリテン島に住んだ過去1000年の人々の成果ではあると思う。大陸法と異なる法体系も込みで、ここには大きな文化的、文明的な遺産がある。私はそれを失わせるのはもったいないし、人類にとってよろしくないとさえ思いますね。
というか、近代の政治体制の直接の先祖はブリテンの議院内閣制でしょう。それが嫌で王権に力を持たせるグループが出来たにしても。
そう考えると、ブリッツのEU離脱は本当に重要だなとあらためて思う。
Brexitの投票まであと10日。どうなることやら。
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ヨーロッパをEUから取り戻すべき、とUKIPのファレージが言っているのは正しいと思う。
Brexit、ドイツ経済不安、中国経済不安、米国経済不安、日本経済不安、不安のサイクルから脱出できるのかな~?
臭い物に蓋をするではなく、元から正す姿勢を求められているんじゃないのかな~?
♬EU(いい湯)だな~あははww
通貨問題は不安定だろうけど、でも交易重視で見れば基本的にたいした問題は起きてないんじゃいかという気もします。
不安定と不安は違いますから。