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2011年5月31日(火)12:30
東京電力福島第一原子力発電所で、ずさんな放射線量管理のために大量に被曝(ひばく)する作業員が相次いでいる問題で、細川律夫厚生労働相は31日の閣議後会見で、東電と関電工に対し、労働安全衛生法に違反するとして是正勧告を出したと発表した。
東電に対しては、女性作業員が労働安全衛生法などで定められた基準(3カ月で5ミリシーベルト以内)を超える被曝をしたことと、多くの作業員に線量計を持たせずに作業させたことについて是正を求めた。関電工に対しては、作業員が長靴をはかずに放射能汚染水につかって大量に被曝した事案について、改善を勧告した。いずれも、30日付。
また、東電の社員2人が、緊急作業時の上限の250ミリシーベルトを超える被曝をした恐れがある問題については、東電に対し、この社員と同時期に同じ場所で働いていた作業員についてはいったん作業から外し、内部被曝検査をするように指示を出したという。人数については調査中としている。
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2011年5月31日(火)13:06
政府の原子力災害現地対策本部長を務める池田元久経済産業副大臣が19日に胃潰瘍(かいよう)などの病気で入院し、同日以降、福島県庁内の対策本部を不在にしていることが分かった。海江田万里経産相が31日の衆院復興特別委員会で、自民党の西村康稔氏の質問に対し明らかにした。池田氏は今は自宅療養中。経産省原子力安全・保安院の次長が池田氏の代行を務めているという。
海江田氏は「任に堪えられないならば、代わりの方にやっていただきたいと首相に伝えた」と説明。菅直人首相は「基本的には副大臣、政務官が常駐することが望ましい。できるだけ早急に、きちんとした態勢をつくるよう、私と海江田大臣の責任で対応したい」と、新たな本部長を任命する考えを示した。
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