マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

友の墓参りへ

2011年01月25日 | 身辺雑記

 今日1月25日、昨年9月に病に斃れたクラスメイトS君の墓に、中学時代の級友10名で詣でて来ました。寺は不忍池近くの臨済宗のお寺。かって4・5年前、クラスメイト数名で”やねせん”を散策した折、S君が「ここから直ぐのところに俺の菩提寺があるんだ」と言って案内して呉れた寺です。その彼が70歳到来を待たずに、真っ先に旅立って行くとは誰もが予想しなかったこと。彼の早過ぎる旅立ちを悼んで、花を手向け、線香を点して墓前に詣でました。
 中学を卒業すると、直ぐに親の家業の左官業の仕事に就いたS君。60歳近くまでその道一筋。戒名にも”壁”の一字が入っていました。長じては仕事柄、何人もの職人に仕事を指図する立場にあったこともあり、親分肌のいい男でした。やや強面ながら、笑うと優しさがこぼれました。あの元気で威勢の良かったS君が一番先に消えて行くことに級友は皆吃驚し、今日は皆それぞれの思いを彼に語りかける墓参りです。缶ビールを供えた友もいました。そう言えば、カラオケ上手かったなあ。女性にも随分もてたんだろうなS君よ。

 個人的には2つの忘れ得ぬ思い出があります。7年ほど前のミニクラス会で、酔った私が、彼につかかって行き、喧嘩別れしたこと。なかなか直接にはお詫びの一言が言えずに長い年月は流れ、3年前に彼の誘いで戸塚にある健康ランドに出向き、半日を一緒に過ごし、温泉にも浸かったことがありました。ゴメンネの一言は言えませんでしたが、その気持ちは通じただろうと思っています。それが彼との永遠の別れになりました。
 もう一つの思い出は55年前に遡ります。中学3年生の時、始業前の早朝補習は、学年5クラスを、進学組は学力別に4クラスに分け、残り一つのクラスが就職組で、彼と私は同じ就職クラスでした。この様なクラス分けには悔しかった思いだけが残っていますが、同じクラスでしかも同じ就職組に属した彼には特に親近感を覚え、ある日の放課後、彼を誘って我が家に遊びに来て貰ったことがありました。途中何を語ったのかまるで覚えてはいませんが、二人で「元競馬場」に通じる坂道を上っていったことだけは、はっきりと記憶に残っています。
 長い間の仕事お疲れ様でした。S君よ、安らかに眠れ。

 墓参りの後、東大病棟15階にある精養軒で昼食を摂り、旧岩崎邸庭園を巡って帰路につきました。