マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

湯フェス VOL6@ ふくの湯(リニューアルオープン記念イベント)

2011年12月19日 | 身辺雑記

 お風呂屋さんの真正面に描かれた絵を背景画(あるいはペンキ画)と呼ぶそうです。その背景画を壁に描く作業の実演というイベントがあり、12月17日(土)に「ふくの湯」へ見学に出掛けました。
 文京区の銭湯10ヶ所を11月中には全部巡る計画は順調には進まず、現在8ヶ所を廻ったに過ぎません。その8湯のうち朝湯を実施しているのは、我が家から徒歩10分強の「富久湯」のみ。大変有難く利用していますが、11月から改修工事に入り、この間利用できませんでしたが、改築終了し、12月18日(日)から、名称も「ふくの湯」と改め営業再開です。その前日の17日には音楽のライブのみならず、背景画描画のライブも実施するとの事でしたから、滅多には見られないイベント、勇んで出かけました。
 実演開始前に新装なった銭湯の内部の様子の様子をじっくり拝見すると、多くの銭湯とは全くちがった造りになっています。まず更衣の板の間に男女の境がありません。この謎はすぐ解けました。境は嵌めこみ式の戸で、本来はその境の戸の前面に置かれる移動式更衣箱が今日だけは男性側に移動されています。普段の営業となればその境に戻されます。

 風呂の内部の男女の境目も今日は開放されていて、片方から片方が良く見渡せます。普段ここは、大黒天などの絵が画かれた嵌めこみ式板が境となります。要するに、普段の男女の境目の戸は、時としてイベント実施の時は取り払われる仕組みとなっているのです。(大黒天の湯側から弁財天の湯側を見る)





 この日の見学者100名は超えていたでしょう。銭湯で使う腰掛けが、今日は見学者の座席に早替わりし、14時15分、実演が開始されました。組まれたヤグラの上で筆を振るうは三人。うちお二人は丸山清人さんとその弟子の中島守夫さん。もうおひと
方は、中島さんのお弟子さんらし若き女性。(ペンキ絵師 丸山清人さん)






     (ペンキ絵師 中島守夫さん)



 解説兼司会は銭湯博士との異名のある町田忍氏。背景画は関東以北が中心で、描く人は、既に日本には2人しかいないそうで、そのお二人の登場です。二人は何も描かれていない大きなキャンパスに刷毛を振るい始めました。見ているうちにあっと言う間に富士山の外形が描かれ、間もなくして右「弁財天の湯」の背景画には、三保の松原から見た、雪のまだ残る富士が、左「大黒天の湯」の背景画には紅富士(朝焼け富士かも知れません)が姿を現しました。(写真:三保の松原からの富士 途中図)




         (紅富士 途中図)





  (三保の松原からの富士 完成間近図)




 完成までに2時間弱。私は用事の為中座しましたが、細部を除いてはほぼ完成。その出来栄えの見事さと短時間の完成に、プロの、職人の、技と腕の冴えを見せて頂きました。(写真:紅富士 完成間近図)










    (紅富士 完成図 19日写す)