今日のブログは家人からの特別寄稿です。家人も「さっちゃんの源氏物語」というタイトルのブログを開設していますが、今日の内容は「癌」に関する事柄で、自己のブログが「源氏物語」に特化しているのに対し、私のは”なんでも”ありのブログで、かつ読者も多そうなので、こちらに投稿したいとの、楽屋裏での話し合いの決着がつきまして、珍しいケースとなりました。以下は、文責は家人にありです。
胃を全摘してから4年になります。過去2回のオリンピックの度に手術していたので、今年もどきどきものでしたが、無事に通過したようです。前々回では食道側を残しての切除で、転移を心配していたのですが、同じ胃に、再発ではなくてまた癌が出るものなのですね。同じ畑の中に種が残っていて、遅く発芽した感じ。
ところで、全摘して2ヶ月位したころから、逆流症状が頻繁に起きるようになりました。それが、何の前兆も脈絡もないようで、胃がないものですから、腸液がストレートに上がってくるわけです。苦くヒリヒリした液で、食道がやられてしまう感じです。さらにまずいことに、眠っているなど防御態勢の無い時には、肺の方に行ってしまう、肺炎になってしまうのです。2009年中は、2~3ヵ月毎に肺炎になっていました。
今はさすがに身体が反応して逆流と同時に目が覚めるので減っていますが、その代わり睡眠が浅く短く、困ったものです。その他にも種々の「後遺症」があるのですが、ネットを見たりして、それなりに過ごしていました。
先日、新聞で、表題の本の紹介を見て、区の図書館に予約を入れてみました。予想通り、無かったのですが、買っていただけるように手続きしました。自分で買ってもいいのですが、多分、後遺症に悩む方は多いだろうと思うからです。電話を下さった係りの方もその趣旨をご理解下さり、今、パソコンの脇にあります。文京区に感謝します。
何と、すでに予約があるのですよ!
胃癌というのは、おそらく癌の中では、「たちのよい」方だと思います。けれども、それと、後遺症の辛さとは別です。症状だって、個人々々、全く違いますが、また共通点もあります。色々な症状があって、それが、1人々々にトッピングされているのですね。
この本は、「胃切者が語る後遺症とその克服法」との副題が示す内容です。4年前に知っていれば、もう少し快適な4年間だったことでしょう。このブログをご覧になった方や、そのお知り合いに胃切者(癌だけではなく胃潰瘍も同じです)がいらしたら、お勧めいたします。
私のために買ってくれたみたいな気持になっていたら、予約も入ってしまっているので、延長はできません。1,890円は痛いですが、これから先も長い?ので、買いに行くことにしました。
桐書房(03-5940-0682)は、同じ町内なのでした!