マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

「杉浦裁判」を傍聴

2012年12月16日 | 学校

 杉浦孝雄さん、62歳か63歳。元都高教書記長。都立杉並工業で定年退職を迎え、そのまま「再任用フルタイム」職員と勤務していたが、今年1月、校長から突然「更新不合格」の通知を受けた。その後一ヶ月、職場を挙げての抗議・撤回活動があったが、「更新不合格」は撤回されないまま、彼は杉並工業を去ることとなり、この7月、東京地裁に損害賠償の提訴を行った。
 この裁判への支援を訴えるビラが郵送されてきて、冒頭に上記内容が書かれていて驚いた。

 彼とは不思議な縁で繋がっていた。初対面は40年ほど前。私達が仲人をした結婚式の司会が彼で、我が家で”式実行委員会”なるものが開かれた。20数年前の「日の丸 向丘人事委員会」審理で、彼には組織の法制部長として、作戦会議・審理などでお世話になった。1998年に鷺宮高校では同僚となり、教務部で一緒に働き、職員劇にも共に出演し、職場の同僚も交え数献傾けた。
 彼は組合の役員選挙で敗れると、職場異動となり、多くの職場を転勤したが、不慣れな学校でも、皆が嫌がる生徒部の仕事を率先して引き受け、熱心に働く誠実な人柄が高く評価され、人気が高い。

 そんな縁や恩義があり、これは是非裁判傍聴をと思い立ち、10月29日(月)と12月10日(月)の二度ほど東京地裁に出掛けた。今は準備書面に関するやり取りで、傍聴者20名程度の裁判は5分程度で終了した。その書面を熟読すると、校長や教育庁への怒りを禁じえなくなる。
 例えば、再任用更新の場合には、校長による面接が必ず実施されなければならないが、これが実施なれなかった手続上のミス。「不合格」の理由として挙げた3点の内容が全て事実誤認であった等々。教育庁側から出されるべき書類が提出されないので、情報開示を求め、漸く出された、校長による再任用評定票はA~Dのうち、何れもB。総合評定も「採用してもよい」。これで何故採用不合格なのだと言う内容。「気に食わないやつは飛ばす」との校長の恣意的行動は明らかである。

 裁判後開かれた支援集会で弁護士が裁判の論点を解説「採用権が使用者側にある点は争わないが、その職権に関して、明らかな濫用があったことを、逐一事実を挙げて明らかにしていく」との事。
 11月30日の朝日新聞には「不当に低い評価をして再雇用しないのは合理的判断を欠く、とする最高裁判断が下された」との記事も載っていた。

 次回も準備書面を巡ってのやり取りになるらしいが、次々回からは、いよいよ証人喚問が始まるようで、野次馬根性もあり、杉並工業高校々長の証人喚問は是非傍聴したいと思う。

 
 


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2 コメント

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Unknown ()
2013-12-20 10:43:28
再任を「前提」にした4段階評価だろう。
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Unknown ()
2014-07-03 11:19:14
次回訴訟日を教えて!
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