徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…第百九十六「コサギとカワウの微妙な関係」

2008-06-27 22:38:00 | 生き物
 以前にもUPしましたが、散歩道の川の小さな中洲には時折、種の異なる鳥たちや亀などが集まっています。
ヘタしたら踏みつけてしまうかもしれないくらい異種同士が近くにいることもあるのですが、あまり異種間のトラブルは発生しないようで、ほとんどの場合は穏やかなまま、ゆったりと時が流れます…。

 画像は今週撮ったもの…ここに写ってはいませんが、この他にもカラスやスズメが画像より右の方の中洲にいます。
そして…手前の土手にはドバトやキジバトなども…。
こうして見る限り…いつも通りの…のどかで平和な光景のはず…なのですが…この画像のコサギくんすこぶる御機嫌斜め…かなり苛々しております…。

 原因は手前のカワウ…。
小魚を追ってあっち潜り、こっち潜り、さっきから忙しく泳ぎ回っているのですが…。
御蔭で、追い回された小魚はどんどん散っていき、コサギの方は少しも漁になりません…。
しかも…眼の前でちょろちょろと黒い奴が動き回り…邪魔だったらありゃしない…。

 とうとう…頭にきたコサギは、カワウを追い回し、嘴で突こうとします…。
ところがカワウは身のこなしが早く、すんでのところでかわすのです。
何しろ…カワウは水の中…泳ぎの名手ですから移動の早いこと早いこと…。
コサギの方は行く先々に飛んでいって突くのですが間に合いません…。

 そんなこんなを夢中になって眺めているうちに…画像を撮るのをすっかり忘れていました…。
自然は時々…面白い演出をしてくれます…。
意図したわけでもないのに…まるで…喜劇か何かを見ているようで不思議…。

散歩道が用意してくれた土手の上の特等席…なんて贅沢な観劇でしょう…。
招待された観客は…dove…ひとりだけ…なのですから…。