アメリカ大統領選の罵り合いから、TVでは「民主主義の国の落日」のようなコメントのオンパレードだが、先日、TBSラジオでイギリス出身の音
楽評論家ピーター・バラカン氏がアメリカ大統領選を巡るプロテスト音楽を紹介するの中で、選挙集会で著作権や肖像権に無頓着に楽曲を使って
いるトランプ大統領を指して、“アレ、アイツ”と呼ぶのを聞いた。アメリカの自由な振る舞いというか健全さがどっこい生きていることを知っ
た。日本の放送ではとても「スガ」とは言えまい。
日本学術会議会員の6名の任命拒否を巡る菅総理の幼稚な説明には呆れる。役人の苦肉の答弁原稿をそのまま読む「スガもスガだ」というところ
か。
梶田会長は早々と二人だけで会ってしまったのは失敗だった。老獪な政治家が赤子の手を捻るようにオフレコの約束をさせるのは決まり切っ
ている。早々に二人だけで会ってはもう次の行動は出来ない。
騒然となって学者が声を上げても「総合的、俯瞰的」をテンプレートに押し切ってしまうのは目に見えていた。
事実、2018年11月13日付けの“怪文書”があることが明るみに出た。憲法第15条1項などを基に「総理に推薦のとおり任命すべき義務があるとまで
は言えない」「総理が、任命すべき会員の数を上回る候補者の推薦を求め、その中から任命することも否定されない」との記述があるとう。
(東京新聞2020.11.1Web版)
学術会議事務局は「当時の山極会長に説明した。どう受け止めたか分からない」
山極会長は「まったく知りません。文書があることも聞かされていない」
内閣法制局は「内閣府と会議のやりとりは知らない」
水掛け論と諦めを待つ作戦に持ち込まれないよう、野党には木村草太・都立大教授が述べている「学術会議の欠員は法律違反」という論理から切
り込んで欲しい。
欠員は学術会議法違反。埋めるには学術会議から推薦を得なければならないが、会議は6名を変更する考えは無い。仮に新たに推薦しようとして
も拒否された理由が分からないので問わなければ推薦のしようも無い。
「法律違反」を続けそうな破廉恥な“スガ”内閣は来る総選挙で一掃するより方法が無い。