落ち葉に間もなく雪が降り積む。
今年もニシン漬けの季節になった。
相方は麹のものが苦手につき、我が家は食べたい人が作る。
子供の頃に母親のやっていた事を想い出して、かれこれ10年以上は適当に作っている。
次のような手順だ。
1.大根は11月上旬の天気の安定している頃に〝への字〟に曲がるくらいに干す。大体1週間。凍らすと使えない。
2.身欠き鰊一袋は米のとぎ汁に浸けるのが一般的だが、ヌカ汁に2日間漬けたものをよく洗って、頭と背びれと尾を除き、一口大に切る。
3.大根3本にキャベツ1個、人参1本、麹2袋、唐辛子適量を樽に混ぜ込む。
4.塩分は目検討。掌に軽く1杯くらいか。薄めにして2~3日後に好みに調整する。
重しを多めにかけ、水が上がったら木べらで混ぜる。ベランダにおいて1ヵ月くらいで食べ頃になる。
昔は今より相当寒かったのだと思う。小さな氷の粒が混じっていた記憶がある。
ニシン漬けに大晦日と正月の食卓の風景が重なる。